私の大好きな日本史上の技術革新は、鉄砲製造に携わった職人が、
平和な時代に合わせて、花火職人に転身していった、って話。
この本は、下記の青いルートについて、外国人の視点で書かれたもの。
外国人が書いたと思えないほど、数多くの日本の史料を元にしていてスゴイ。
江戸幕府は、鉄砲鍛冶から転身する意志のない職人に対して、
本来の価格よりも高い値段で、刀を大量に注文することで、
元の刀鍛冶の仕事に戻らせたらしい。
技術を駆使して、時代を前に進めることだけが、進歩ではない。
そう分かっていても、手元の便利を捨てて、過去に戻るのは難しい。
世界が今、環境関連で、直面している問題の大半はここがネック。
この本の鉄砲の話をはじめ、日本の江戸時代のあたりに、ヒントがあるような…
鉄砲を捨てた日本人―日本史に学ぶ軍縮 (1991/04) ノエル ペリン 商品詳細を見る |
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