毎週日曜の午後6~7時にNHK教育が、すばらしい番組やってるの知ってる?
ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の講義を日本語に吹き替えたもの。
最近「これを見ずしてNHK受信料を払うのは愚かだ!」と力説してるの。
→NHKホームページ「ハーバード白熱教室」
昨年秋からハーバード大学がYouTubeにアップしていたんだけど、
英語で政治哲学なんて語られたって無理! NHKが実にいい仕事をしてくれた!
☆オマケ情報☆
この講義のテキスト”Justice“の翻訳本がついに発売!
これからの「正義」の話をしよう (2010/05/22) マイケル・サンデル 商品詳細を見る |
今日、Lecture10まで見終えて感想。(10/05/02)
どんなものにも値段をつけてしまえば、そして数値化できれば分かりやすい。
特にアメリカのように多民族国家では、数字を旗振り役に使えば便利だ。
しかしその一方で数値化できないもの、たとえば人の感情への配慮が欠けていく。
数値の氾濫の中で、かき消されそうになる繊細な価値観、うるおいを失う世界…
静かに悲鳴をあげている弱くもろい部分に手を添えるのが”Justice“?
善・悪にとどまらない、本当の正義とは何か? 考えさせられるものがある。
マイケル・サンデル…、なんか聞き覚えがあるな?と感じた方もいるかも。
昨年夏にNHKで放送していた「マネー資本主義」の最終回に登場してたね。
その時の発言をざっとまとめると、
- 過去30年、我々は市場の奴隷だった。今こそ市場の限界を見極める時だ!
- 自由競争が社会を破壊した。「公共」の考えを取り戻そう!
- 私たち1人1人が消費者としてだけでなく、市民として考えよう!
- 社会の目的は経済成長ではない!
このところ景気の先行きがなんとなく明るくなりはじめ、
忘れちゃいけないことだけど、いつの間にか忘れてしまう大切なこと。
サンデル教授の講義を見て、いま一度、考え直さないとね。
コメント
判ります
NHK教育テレビで 今 見るべき最高に面白い番組ですね。
この講義の面白さが判らないなんて・・・・
世界の最高峰とも言える ハーバード大学に集う学生たちとサンデル教授のやり取りに考えさせられ また 投げかけられる問いかけに 現在の日本の政治や哲学に置き換えて問われているように感じます。
毎回 録画して 改めて見ていますが 引き込まれる講義内容です。この講義は 日本の多くの学生にも聞かせたい講義ですね。いや 中学や高校の教員にも見せたい内容です。
哲学と言えば、日本からこの分野で世界的に有名な人が出てもよさそうな気がするんですよね。日本は宗教に左右されないし、自然との共生も伝統的にうまくいってるから、なんとなく。
このサンデル教授の講義を見たのがきっかけで、日本流に編集して、世界に発信する人が出てくるといいなぁ。。。
通りすがりのものです。
私も、毎回録画して見ているので、ついコメントしたくなりました。
授業内容もさることながら、何気ない例から核心への
持っていき方が上手いなあ、と感心します。
学生さんも立派に議論してますよね。
どこかの、夜通し議論する番組とは大違い。
サンデル先生、本当に話がうまいですよね。大学の哲学の講義といえば、教授は呪文を唱え(ラリホーマ?)、学生は眠りにつくというのが一般的ですから(笑)
そういえば昔、出井伸之さんもソニーのCEO時代、ITやインターネットの可能性を例示から核心へうまくもっていく、講演をされていたのを思い出します。
妻からNHKで面白い番組やってるよ
と言われ、ちょっと見たのがこれ、すぐさま集中して見てしまいました。
NHK良くやってくれました。訳もすばらしい
受信料ちゃんと払わせていただきます。
内容もさることながら、明確な答えを出しにくい問題を直視してちゃんと議論する。
ここがすばらしい。
私は数十名の部下を持つ身なのですが、毎日のように答えに窮する事ばかり言ってくる。
相手の年齢、立場などを考えながら出来る限り合理的な解答をするようにしてるのだが、当然毎回難しい。
サンデル教授の講義は非常に勉強になります。
これからの話の展開が楽しみです。
私は夕ご飯食べながら、サンデル教授の番組見ていたら、母に怒られました(笑) 食事中にそんな小難しい話を聞かされるのはイヤだー!と。うー(涙)
ニュース見ましたが一般的アメリカ人以上のことはなにも言ってません。非常にがっかりしました。
なるほど。
日本には哲学を分かりやすく話せる学者がいなかったから、物珍しく見えただけなんでしょうか。