人生の哲学と科学

日本の美意識

リセットの日本文化

スーパーマリオの1-1でうっかりクリボーにぶつかった。そんな時、誰もがリセットボタンに手を伸ばしたことだろう。現実ではそんなのは通用しないから悪影響?いやいや日本は伝統的にリセットを大切にしてきたよ。...
私の人生観

隠居ではなく遁世と世俗の間へ

かつて「35歳で隠居!」と宣言し、その時が来た2013年。実際に完全に捨てきることはむずかしかった。鎌倉時代に漂白の旅と草庵に生きた数寄者・西行でさえ、 世の中を 捨てて捨て得ぬ 心地して 都離れぬ ...
兼好法師「徒然草」

兼好が理想とした金銭感覚/徒然草60段

徒然草217段で禁欲による蓄財に疑問を投げかけた兼好法師。では彼が理想とした金銭感覚はどのようなものだったのだろう?徒然草60段に理想の変人、盛親僧都が描かれている。芋が大好物の高僧で、お金があれば芋...
「時」を読み解く

歴史の行く末は予測不能/カール・ポパー「歴史主義の貧困」

投資家であれば誰もが未来予測に興味をもつだろう。でも経済学や社会学の分野は未来に対してほぼ無力。過去のことを必死になって説明しているだけ、って感じ。カール・ポパーがこのことを論理的に説明してくれてた。...
古典に学ぶ人生論

わが心は秋月に似たり

「○○の秋」が満載の日本。月が秋の色、と詠ったのは西行だったか。身にしみて あはれ知らする 風よりも 月にぞ秋の 色は見えける秋の月をめでる心は日本独自のものではなく、中秋の名月といった月見の習慣は中...
古典に学ぶ人生論

富や名声より健康・長寿/貝原益軒「養生訓」

江戸時代の啓蒙書「養生訓」。貝原益軒(1630-1714)が83歳の時に著したものだ。「人生五十にいたらざれば、血気いまだ定まらず。知恵いまだ開けず、古今にうとくして、世変になれず。言あやまり多く、行...
しあわせのかたち

あきらめる=明らかに+見極める

一般的に「あきらめる」って言葉には、マイナスのイメージがある。たしかに積み上げてきたものを諦めるのには躊躇しがち。人生は有限なんだから、自分の限界を見極める力が大事だよね。時間が無限にあるように思えた...
兼好法師「徒然草」

身の丈に合わない思想をかぶると…/徒然草53段

酔っ払った仁和寺のお坊さんが宴会でウケを狙って、足鼎(3本脚の鉢)を頭にかぶって踊ってみせた。一同、大爆笑。でも鼎を抜こうとすると、抜けない…。鼎を叩き割ることもできず、医者に見せてもどうにもならない...
「時」を読み解く

時間は因果の外側に/池田清彦「生物にとって時間とは何か」

現代科学は不変の「物質」と「法則」を探究する学問。つまり我々の存在とは独立の不変性を追求するものといえる。だから生命現象を科学で読み解こうとすると何かが合わない。それは「時間」の捉え方の問題ではないか...
お薦めの本

記憶が「心」をつくる/池谷裕二「単純な脳、複雑な私」

先日、ブルーバックス創刊50周年記念の講演会が開催された。登壇者はブルーバックスから近刊の著書を出版された 宇宙物理学の大栗博司氏 脳科学の池谷裕二氏大栗氏の著書は以前紹介したことがあるので、 科学の...
世界を読み解く方法

リベラルアーツの交差点がアイデアの源泉

教養って何だろう?英語に直すと、"liveral arts"(リベラルアーツ)。“the area of learning which develop soneone’s ability to thi...
お薦めの本

心の善悪は縁しだい/正法眼蔵随聞記

曹洞宗の開祖、道元の弟子が師の教えを書きとめた名著。道元自身が遺した「正法眼蔵」より読みやすいのが特徴。「はづべくんば明眼の人をはづべし。」(1-1)つまらぬ人の目を気にする必要はない。賢者の目(=明...
私の人生観

私の年代別人生論

と掲げても、まだ35歳だから書けることは少ない。 でも、古典の年代別人生論(末尾に図解)を編集もいいけど、 自分のこれまでを振り返り、これからを考えることも大切。20代までは…出会った人で人生が決まる...
宮本武蔵「五輪書」

縁のあたりを打て/宮本武蔵「五輪書」水の巻

やってくる「瀬戸」の「景気(=気配)」を見切る智力を磨き、適切な「場」を見極めることで、「渡を越し」ていく。それが「火の巻」のポイントと読んだ。二天一流の太刀すじを説いた「水の巻」にも面白い章がある。...
兼好法師「徒然草」

この世の噂は嘘ばかり/徒然草73段

鬼女の噂(50段)や猫の化け物「猫また」の噂(89段)に翻弄される人々を横目に兼好法師は、「世に語り伝ふること、真あいなきにや、多くは皆、空言なり。」世間の噂の多くはみな嘘だ、と73段で分析をはじめる...
お薦めの本

川合光「はじめての超ひも理論」

自然界には大きく分けると4つの力に分類できるという。 重力(質量をもつすべてのものの間に働く力) 電磁力(+と-をもつすべてのものの間に働く力) 弱い力(中性子のベータ崩壊で知られる力) 強い力(クオ...
古典に学ぶ人生論

徒然草より「つれづれ」な和泉式部日記

4番目の勅撰和歌集「後拾遺和歌集」(1087年成立)において、もっとも多くの和歌が収録された歌人、和泉式部。このうち百人一首に採られた和歌を目にした人が多いかも。あらざらむ この世のほかの 思ひ出に ...
宮本武蔵「五輪書」

瀬戸をいかに渡るか/宮本武蔵「五輪書」火の巻

宮本武蔵の「五輪書」を初めて読んだ。火の巻で語られる、絶妙の「間合い」とは何か?武芸だけにとどまらない教訓をざっくり編集すると、「渡を越すといふは、たとえば、海を渡るに瀬戸という所もあり、または四十里...
私の人生観

偶然に身をゆだねて生きる

今この時の選択が正しいかどうか、たしかめることはできない。 私の人生でこれまでに起きたできごと(過去・現在)は、 これから起きること(未来)によって評価し直され続けるのだから。「私は未来のことなど考え...
脳と遺伝子の探求

記憶はどこにあるのか?/福岡伸一「動的平衡」

この世は無常迅速。日本の古典でたびたび語られてきたことだ。はかなし/日本人が人生を発見したことば無常が日本の古典を美しくした/唐木順三「無常」最近、身体の外側だけでなく内側も無常迅速であると知った。私...