人生の哲学と科学

しあわせのかたち

資産が増えるほど幸せ?

資産が増えれば増えるほど、幸せになると考えてしまうもの。緑線でも実際には、赤線のような曲線を描いていると思う。A点とB点はいくらくらいなんだろう?幸福感がピークを過ぎた後、再び上昇? 横ばい? さらな...
日本の歴史と文化

浮世絵と菜根譚の共通点

昨日の菜根譚、なんでこんないいものが中国で読まれなかったのか。やはり中国は明の滅亡の前後に、何か大きな断絶があるのかな?と考える一方で、そういえば日本にも同じような例が…。浮世絵だ。日本では軽視され、...
名言・名文

菜根譚に出会う

菜根譚(さいこんたん)は、中国・明の時代に書かれた随筆集。 「中国五千年の人生訓を集大成した奇書」と名高い傑作らしいが、中国では忘れ去られ、江戸時代以降の日本で読まれ続けたらしい。1980年代後半にな...
しあわせのかたち

経済成長と人の幸福感

グレゴリー・クラーク「10万年の世界経済史」という本を読んでいて、「経済史からわかる驚くべき事実は、物質的な豊かさや、子供の死亡率の低下、成人の平均余命の延長、不平等の改善などが実現したにもかかわらず...
お薦めの本

茂木健一郎「感動する脳」

2年前にお薦め図書として紹介した、脳学者・茂木健一郎氏の本が文庫化。 前は図書館で借りたから、今度は買って再読しつつ、以前の記事を改訂。 茂木氏の本は山のようにあって、一体どれがいいのか分からないけど...
兼好法師「徒然草」

タイミングは選ばない-徒然草155段

投資家やってると、投資と関係ない場面でも、タイミングとか意識しちゃうかも。でも、人生には「まだその時期ではない」「今はタイミングが悪い」とか言って、いろいろ先延ばししていられるほど、時間がないんだよね...
しあわせのかたち

読んだ本と振り返る2008年-幸福論

今年は取り憑かれたように本を読みまくり、その積み重ねのおかげで、リーマン破綻が触媒となって大暴走?、人生の新しい目標が見つかった1年。投資家よりも読書家だった2008年。読んだ本とともに今年を振り返っ...
兼好法師「徒然草」

徒然草・勝手に選んだ名文集

「清貧の思想」の中野孝次氏の「すらすら読める徒然草」なんて本を発見し、またしても徒然草を楽しんだ。いいかげん、いったん区切りを付けなきゃダメだね。人の人生は水の流れと同じく、一点に止まれば濁ってしまう...
兼好法師「徒然草」

生と死-徒然草93段

「過去に直面した最も大きな試練は何か?」なんて課題レポート書くことになり、そういう切り口で攻められると訳分からない。あまり辛いとか感じないから。そんな私の考えと似ている、徒然草第九十三段と出会ってなん...
兼好法師「徒然草」

徒然草・第74段

バタバタ働いて、長生きと利益に執着したところで、待っているのは老いと死。この世が永久不変じゃなくて、万物は流転するってことに早く気づきなさいよ。ってなことが第七十四段に書いてある。吉田兼好「徒然草」第...
兼好法師「徒然草」

徒然草とスティーブ・ジョブズがリンクした

中野孝次「清貧の思想」をきっかけに「徒然草」を手に取った。第五十九段を読んだ時、スティーブ・ジョブズの名講演を思い出した。頭の中で古代と現代がリンクしたから、忘れないうちにメモしておこう。吉田兼好「徒...
お薦めの本

中野孝次「清貧の思想」

今日は電車で東西大移動して時間があったから、掲題の本を半分ほど読んだ。読んでいる途中なのに、人に薦めたくなる。これ、良書の証。本阿弥光悦の孫、空中斎光甫のエピソードにふと考えさせられる。ある武士からさ...
しあわせのかたち

そうは言っても、じっとしてられない

以前、人の不幸の原因はじっとしていられないこと、なんてパスカルの言葉を紹介したけれど、幸せについて探求すると…。「生命は運動にある」とアリストテレスは言っているが、明らかにその通りである。肉体的な生命...
投資で創った人生哲学

お金よりも価値観が大事

ヘッジファンドのデータから、リターンやボラティリティからすると、MSCI World や S&P500 よりも優秀かもしれないことは分かった。でも、ふと奇妙な違和感に襲われる。何かがおかしい。。。最近...
しあわせのかたち

生きる意味なんて初めからない

先日亡くなった川田亜子さんって、私と同学年の人だったことに気がついた。同世代の才色兼備な人が自殺だなんて、なんだか悲しいね。。。だが、亡くなる少し前に自身のブログに「生きる意味が分からない」ってなこと...
お薦めの本

北村薫「ターン」

かなり間をおいて、前回の「スキップ」に引き続き、「ターン」を読んだ。交通事故にあった主人公が、他に誰もいない世界で、毎日3時15分になると、記憶は残ったまま、前日の3時15分にくるりん、と戻ってしまう...
投資で創った人生哲学

人よりお金を儲けたいと思うのはなぜ?

私は初め「これ以上、世の中から馬鹿にされるのはゴメンだ」という気持ちから。高校卒業までは「将来が楽しみ」と先生を始めたくさんの人達に称賛されたけど、大学入学からは坂道を転がるように転落。まぁ、私自身の...
しあわせのかたち

牧場経営から投資家の振舞いを考える

牧場って自然との共生を常に頭に入れて経営しなきゃいけないんだって。短期間で利益をあげようとして、過度に放牧を行えば、牧草地はあっと言う間に食い荒らされ、不毛の土地となってしまう。土地の面倒をきちんとみ...
世界を読み解く方法

中西輝政「本質を見抜く考え方」

物事の本質をどうやって見極めるか、53個のヒントを提供した本。 著者が安倍晋三・元首相のブレーンだった、というのを知っていると、 なんだかなぁ~、って気持ちになるけど、これはなかなか面白い。 本屋で見...
偶然とリスクの諸相

フランク・ナイトの「真の不確実性」

「サブプライムという過去に経験したことのない領域での損失の拡大は、経済学者フランク・ナイトのいう「真の不確実性」に属し、市場の疑心暗鬼を増幅する。」※ 今週の日経朝刊1面(11/21)より。 フランク...