2019年 美食の旅

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今年の訪問店のデータを振り返ってみると、
全59回の外食のうち約3割は地元で食べていた。

  • 代官山ASO チェレステ 二子玉川店
  • イルンガ
  • ナチュラム
  • 日本料理 荏原

代官山ASO チェレステ」は投資で大失敗した「ひらまつ」系列。
この店は二子玉川が玉川高島屋以外に何もない街だった頃からある店。
オープン以来、十数年通っているが、今が一番美味しい気がする。
春にここのデザートで出会ったみかん「はるか」に大感動。
あの後、産地から箱買いしてしまった。

イルンガ」は今年の3月に奈良から移転してきた名店で、
せっかく地元に来てくれたのだから応援しなければ!と通った。

また今年初めて訪問した「日本料理 荏原」は、
第一線を退いた料理人が趣味で地元の人に料理をふるまう、
というような生涯現役の理想型みたいに思えて興味深かった。

昔は東京の食べログ4.0超を制覇したい!と燃えていたが、
美味しいものを探求すると際限がないので、すっかり熱が冷めた。

今は地元や同世代の料理人のお店に通いたいと思ってる。

同世代(私は1978年生まれ)の料理人のお店の中では、
季節ごとの美味をいただく懐石料理はここ!と決めている。

  • 太月…望月英雄さん(1979年生まれ)
  • 乃木坂しん…石田伸二さん(1976年生まれ)

基本的に夜の外食はあまり好きではないので、
昼でも夜と同じ献立を食べさせてくれる懐石料理、
となるとあまり見つからず行き着いた、という事情もあるが。

ちなみに同世代にこだわりたいのは、
「超」が付くほどの就職氷河期の時期にあたり、
手に職つけて頑張るしかなかった世代なので、
独立・開業まで至った方を応援したいから。

地元でも同世代でもなく通っているお店は「てんぷら 前平」。
天ぷらの可能性を楽しそうに追求する姿にすっかり惚れてしまい、
今では「みかわ是山居」よりも好きになってしまった。

でも通っているうちに、新たな食材を探求する裏側には、
キスやメゴチなど従来の食材が手に入りにくくなるなどの環境の変化に適応し、
天ぷらを後世に残すための戦い、といった側面があることも知った。

その探究心はもちろん、社会勉強にもなる名店だ。

旅先では発酵料理研究所として名高い余呉湖の「徳山鮓」を訪れたり、
美食探訪を楽しんでいるが、都内で食事をする際は、
地元・同世代・学び等々、単なる美味以外の要素を欲しがるように。
そんな傾向が定着した1年だったと言えるかも。

今年もごちそうさまでした。

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