最近の出来事から、ふと思い出したこと。
20代半ばの頃、お世話になった税理士の先生に、
「できない理由から考えるのはダメ」と教えられた。
※昔紹介した3つの教えのうちの1つ
相談を受ける立場になって考えてみれば分かる。
提案をした時に「なぜできないか」ばかり語っている人よりも、
前向きに「どうすればできるか」を考える人のために時間を使う。
そうやって仕事を受けるお客さんを選んでいた。
あれから約20年。
実際に問題の場面に遭遇し、その意味を身をもって理解した。
「できる」と言い切られると、ちょっと不安になるけど、
「できたらおもしろそう」という反応は嬉しい。
「できない」と言われたら、そこでおしまい。
最初は「できない」ように見えても、試しに続けてみたら、
いつの間にか「できる」に変わることもよくあるもの。
出発点で「できる」と思えるかどうかの差はどこから来るのか?
「子の曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」(論語・雍也第六の二十)
単純化すると「知る < 好む < 楽しむ」。
右にいくほど、心の持ちようが変わり、成果も段違いになる。
できそうでできない。
そんな事例に出会った時を想像すると分かりやすいかも。
- その分野の知識をある程度持っている。無理そうだから諦める。(知る)
- できないことは分かっている。でも好きな分野だから手を付けてみる。(好む)
- なんか面白そう。たとえできなくても新たな発見がありそうだから、とにかくやってみる。(楽しむ)
好きになれるもの、楽しむことができるものを見つけられないと、
どんなに頭が良くても、才能の無駄遣いということだね。
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