電子書籍の3冊目を書き終えて、七夕に発売予定。
第1章は「ちひさきものはみなうつくし」なんだけど、
この清少納言「枕草子」の「うつくしきもの」の段には、
「雀の子の、ねず鳴きするに踊り来る。」
という記述があり、
ネズミの鳴きマネに寄ってきた雀がカワイイと。
ずいぶん昔から雀は人のそばにいたんだね。
岩波科学ライブラリーにこんな本があった。
- 三上修「スズメ つかず・はなれず・二千年」
こんなに身近でも分かっていないことが多く、
- DNA検査をするまで雄雌の区別がつかない
- 産卵時に最後に産む卵だけが色白の謎
雄と雌の区別さえ分からないなんて意外だよね。
また、たくさんいるように思えて寿命は割と短く、
100個の卵のうち、
- ヒナになれるのは60羽
- 巣立ちを迎えられるのは50羽
- 翌年まで生き残れるのは10羽
- 3年目まで生き残れるのは4羽
- 6年目までいきの路レル野は1羽
著者によると現在、日本には約1,800万羽の雀がいるが、
いくつかの調査からこの20年で半減が予想されるとのこと。
雀は人口構造物の「隙間」に巣を作る傾向があるが、
近年の建てられた住宅は高気密をうたっていて隙間がない。
こんな雀の住宅難が原因として予想されるが詳しくは不明。
しかし雀でさえ分からないことだらけなのに、
人間が保護しようとしている生態系って何なんだろう?
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