日本の美意識語源に学ぶ「しあわせ」のかたち。為合わせ・仕合わせ・幸せ。 中島みゆき「糸」にこんな一節がある。 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます 「幸せ」ではなく、「仕合わせ」と表現し、 さらに語源をきちんと意識した深いフレ...2023.05.15日本の美意識しあわせのかたち
投資や経済の話題「経済」“economy”の語源に学ぶ 経済の本質ってなんだろう?と疑問が生じたとき、語源に戻ってみると、おもしろいかもしれない。 「経済」という言葉は「経世済民」の省略語で、「経世」は荘子、「済民」は書経からとられたものだった。 春秋の経...2022.11.01投資や経済の話題
お薦めの本「経済」の語源は「経世済民」(世をおさめ、民をすくう) 松岡正剛の新刊「日本文化の核心」に、経済にまつわる言葉の語源が紹介されていて興味深い。 まずは「経済」。 この言葉はもともとは「経世済民」の省略語で、「経世」は荘子、「済民」は書経からとられたものだっ...2020.04.20お薦めの本文化で読む日本経済
中国古典理想は「やむをえず」の境地にある/荘子・刻意篇 「やむをえず」という言葉の源流は、荘子にあるようだ。 刻意篇では聖人を目指そうとする次の五つのタイプを示した上で、 世俗から離れ、高らかに理想を論じて世間を見下す者 人々に仁義忠信を語り、徳の大切さを...2020.01.23中国古典
名言・名文直感と直観(柳宗悦) 妻が先日、日本民藝館でもらってきた柳宗悦のエッセイ「直観について」。 直観とは文字が示唆する通り「直ちに観る」意味である。美しさへの理解にとっては、どうしてもこの直観が必要なのである。知識だけでは美し...2019.03.02名言・名文
万葉集もみじが「黄」から「紅」に変わる頃に/百人一首24「紅葉の錦 神のまにまに」 もみじの語源 かつて日本人は 無文字社会からの移行期の万葉仮名の時代、 木の葉が色を変えることを「モミツ(毛美都)」と呼んでいた。 それが「モミチ(毛美知)」と名詞化し、万葉集の時代になると、 「黄葉...2018.11.11万葉集百人一首
日本の歴史と文化老舗の語源は「仕似せる」 老舗の語源は「仕似せる」という動詞なのだそうだ。 日本の古典にも次のような例があり、 「かようの万物の品々をよくし似せたらんは、幽玄の物まねは幽玄になり、強きは自ら強かるべし」(風姿花伝) 「譲状にて...2017.11.28日本の歴史と文化
お薦めの本英語のキーワードは「港」。日本語は「家」?/田中優子&松岡正剛「日本問答」 昨日から読み始めた対談本。このおふたりの組み合わせなら、おもしろくない訳がない。 語源の話についてメモメモ。 まず英語の「港」"port"の語源に着目し、 「"port"という言葉はヨーロッパの交易の...2017.11.25お薦めの本日本の歴史と文化
名言・名文風流とは心の揺らぎを楽しむこと ビジネスの世界では「価値創造」って言葉が多用される。 でもそもそも「価値」とは一体何なのだろう?とふと思う。 「今日、人はあらゆるものの値段を知っているが、いかなるものの価値も知らない。」(オスカー・...2015.04.14名言・名文
万葉集月の語源/時を司る月の神 月の語源は「時」から来ている、なんて話を読んだ。 「ツキ」と「トキ」。うーん…(笑) "Moon"の語源"motion"や"move"には近いか? そういえば万葉集の中に(985)、 古事記にも登場す...2014.02.06万葉集
投資や経済の話題経済はコスモスとカオスの間に 「経済」というものは、本当にとらえどころがない。 そうしみじみ感じたとき、語源のできの良さに驚いた。 "economy"の語源は、古代ギリシアの"oikonomia"。 そして"oikonomia"(...2013.08.25投資や経済の話題
しあわせのかたち語源から読む日・米・仏の職業観 そうか昨年、こんな記事を書いたのか。 何のために働くのか?(11/07/21) なるほどあえて理由を語るなら、今もこんなとこかな。 でもその後、私の信念はもう少しぶっ飛んで、 そもそも人生に意義や目的...2012.12.18しあわせのかたち文化で読む日本経済
日本の美意識桜の語源と西行の和歌 青山墓地で桜を観賞。生死の境界線に桜。西行の和歌を思い出しながらぼんやり。 ねがはくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月の頃 ふと、桜の語源を調べたくなり、自宅に帰って本棚をゴソゴソ。2つの...2011.04.09日本の美意識西行「山家集」