「経済」というものは、本当にとらえどころがない。
そうしみじみ感じたとき、語源のできの良さに驚いた。
"economy"の語源は、古代ギリシアの"oikonomia"。
そして"oikonomia"(オイコノミア)は、
- 「家」を意味する"oikos"(オイコス)
- 「規則・規範」を意味する"nomos"
の合成語。
そして「オイコス」の位置づけは、
"kosmos"(コスモス)と"chaos"(カオス)の間だ。
秩序と無秩序、有限と無限、自然と人工…
その間に挟まっているのが社会であり経済なんだ。
だから経済とは振り子のように秩序と無秩序を往き来するもの。
学問の目的の1つは、カオスにコスモスをもたらすこと。
でもそれはカオスな顔をコスメテックして、コスモスを装うのと同じ。
変に化粧をせず、ありのままの世界を見たいものだ。
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