紫の時代に描かれた源氏物語と枕草子

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先月末に母が足利フラワーパークへ藤を見に行ってきた。
その時の写真を何枚かもらったんだけど、これはすごい!

足利フラワーパークの藤

ここまでたくさん藤を植えていたか分からないけど、
紫式部と清少納言の時代の色といえば紫色だった。
藤原家の全盛期だから藤の紫色が賛美されたんだろうね。
源氏物語と枕草子の紫讃歌をメモっておこう。

源氏物語の紫

光源氏にまつわる重要な登場人物は紫に彩られ、

  • 桐壺帝…光源氏の父
  • 桐壺更衣…光源氏の母
  • 藤壺…光源氏の初恋の女性
  • 紫の上…源氏物語内で最高の女性として描かれる

そもそも作者自身も「紫」式部。

枕草子の紫

辛口評論家の清少納言も紫を語らせると、
あてなるもの(上品なもの)、なまめかしきもの(優美なもの)
と賛美の言葉ばかりだ。

藤の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし(34)

あてなるもの…藤の花(39)

なまめかしきもの…紫の髪を、包み文にて、房ながき藤につけたる(85)

大納言殿の参りたまへるなりけり。御直衣、指貫の紫の色、雪にはえていみじうをかし(232)

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