枕草子

日本の歴史と文化

お風呂に入れず、湯治と玉造温泉の凄さを知る。

工事中のトラブルで一晩、給湯器が使えない事態に遭遇し、たった一日お風呂に入れなかっただけで、体調がすぐれなかった。 しかしおかげで今までピンと来ていなかった「湯治」に納得した。 日本人はいつ頃からお風...
食文化と美食探訪

一月十五日は小豆粥。七草粥はいつから?/土佐日記・枕草子

今朝は七日なので妻が七草粥を用意してくれた。 ふと疑問に思う、以前「春の七草」について和歌をたどると、「若菜摘み」の習慣が庶民へ広がっていく様子が分かった。 七草の習慣が庶民に広がるのは平安末期?/百...
百人一首

長谷観音に願いをかけて/百人一首74「初瀬の山おろし」

うかりける 人を初瀬の 山おろし はげしかれとは 祈らぬものを 金葉和歌集の撰者、源俊頼(1055~1129)の一首。 初瀬は現在の奈良県桜井市の地名でもあり、この地の長谷寺に祀られる十一面観世音菩薩...
日本の歴史と文化

狛犬はいつから寺社を守るようになったのか?/塩見一仁「狛犬誕生」

塩見一仁「狛犬誕生」。図書館でふと手にとった狛犬マニアの高校教師が書いた一冊。 高麗犬とも書かれることのある狛犬は、6世紀に仏教伝来と共に仏の守護獣「獅子」として日本に伝わった。 枕草子の狛犬 文学の...
日本の歴史と文化

紫の時代に描かれた源氏物語と枕草子

先月末に母が足利フラワーパークへ藤を見に行ってきた。その時の写真を何枚かもらったんだけど、これはすごい! ここまでたくさん藤を植えていたか分からないけど、紫式部と清少納言の時代の色といえば紫色だった。...
古今和歌集

紀貫之の桜歌/古今和歌集より10首

桜の季節が迫ってくると、 西行「山家集」春の章より桜歌10首 兼好の桜観/徒然草137、139、161段 枕草子に舞う桜/清少納言の桜観 といった記事にアクセスが集中する。 歌人や作者に絞った桜を眺め...
食文化と美食探訪

清少納言も食べた「かき氷」

無類の「かき氷」好きの妻に連れられて、 11月にもかかわらず谷中の「ひみつ堂」を訪問。 この店のかき氷は日光三ツ星氷室の天然氷で作っている。 人口の氷池に天然水を引き込み自然に氷らせ、 手作業でゴミや...
日本の歴史と文化

キラキラネーム問題はいつの時代も/枕草子、徒然草、玉勝間

読めない名前。 キラキラネームやDQNネームと批判されるけど、 元をたどると日本語の成り立ちに由来したりする。 漢字と出会った日本の選択/グローバル化の日本史 古代日本は固有の文字を持たない無文字社会...
日本の歴史と文化

枕草子に描かれた「扇」の用途

今年も扇子が必要な季節がやってきた。 もっぱら「あおぐ」ことに使っているけど、 昔はどんな使われ方をしていたのか? 清少納言「枕草子」を追っていくと、 いろいろ使用例が出てきたから、サクッとまとめてお...
日本の美意識

見た目での差別に抵抗がない古代日本(古事記・枕草子)

基本的には「中身」より「見た目」の世の中だ。 ナンシー・エトコフ「なぜ美人ばかりが得をするのか」。 私たちの美に対する愛情は生物学に深く根ざしており、 「人が感じる美=遺伝子を残すために最適な見た目」...
日本の美意識

ちひさきものはみなうつくし

幼な子、人形の道具箱、蓮の小さな浮葉、ひよこ、瑠璃の壺など、 身の回りの小さなものに「いとうつくし」と喜びを見いだす。 「ちひさきものはみなうつくし」(枕草子151段) 清少納言の想いは別のところにあ...
日本の美意識

枕草子に舞う桜/清少納言の桜観

みずから「お題」を作り、高速に「好み」を答え、断言する。 あちこち飛びながらも取り合わせが絶妙なエッセイ集「枕草子」。 清少納言が「桜」をどう見てたのか気になったので編集してみた。 「さても春ごとに咲...