トマ・フィリポン「競争なきアメリカ」の中で(13章)、
こうして歴史を振り返るのいいなと感じたデータを抜粋。
アメリカの巨大企業が儲けすぎ、S&P500のシェア大きすぎ、
といった話をよく耳にするようになった。
本書の最新データは2017年末なのでNVIDIA不在だが、
同時に1950年代からのデータも掲載されていて、
過去のデータと照らし合わせると、
営業利益率、時価総額シェアともに極端な差はない。
問題があるとすると租税回避の部分であることがよく分かる。
本書ではこのほかにも、アメリカでは市場競争が減少しており、
ヨーロッパの方がよっぽど自由競争市場として正しい姿、
といったこともデータから読み解いている。
様々な先入観から開放してくれる興味深い一冊だ。



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