脳の進化にまつわる誤解。人類が進化の最終形ではない。

この記事は約1分で読めます。

鳥が私たちと同じように言語や文法を操っている。
鈴木俊貴さんの研究に驚いてしまうのは、
脳の進化にまつわる誤解が頭から離れないせいだと思う。

現在でも引用されることの多い誤った捉え方の代表例が、
ポール・マクリーンの「三位一体脳モデル」。

人類の脳はおおよそ3層構造になっており、
生物は進化とともに新しい脳を獲得していって、
その最終形が人類の脳だという仮説。

  1. 脳幹…爬虫類脳(反射脳)
  2. 大脳辺縁系…哺乳類脳(情動脳)
  3. 大脳新皮質…人間脳(理性脳)

本能(反射脳)や感情(情動脳)を抑えるべく、
人間文化史のはじめに宗教や哲学が登場することを考えると、
なんとなく納得させられる仮説と言えるかもしれない。
だから数多く引用されてきたが、現在では否定されている。

鳥類の脳に関する論文の中に、

昔と今の脳の捉え方がひと目で分かる図解を見つけた。

最近出版の本でも科学書以外では間違った記述が出てくるので、
この図を常に頭に入れておきたい。

コメント