「時」を読み解く

投資で創った人生哲学

東西時間論の比較/線の西洋・点の東洋

私は証券市場分析から時間論(哲学)の世界に足を踏み入れた。 「過去→現在→未来」という一直線の時間世界に疑問を感じたから。 金融・投資の理論は欧米で生まれたものだから、 やはりキリスト教の世界観の影響...
しあわせのかたち

過去の見方で人生が変わる/キルケゴールの時間論

何気なく昔を思い出す。 その思い出し方によって幸不幸の差が出ると指摘した人物がいた。 19世紀の哲学者、キルケゴール(1813~55)だ。 ごく簡単に図解すると、 「想起」は現在から過去へ意識が向かう...
偶然とリスクの諸相

未来が現在・過去を評価するのだから…

投資家として世界を読み解こうと試みた当初の約10年は、 時間の捉え方が「過去→現在→未来」と一直線で幼稚だった。 最終的には大学院にまで行ったけど、そこに未来学は存在せず、 数字と論理を積み上げて必死...
偶然とリスクの諸相

未来予測に価値はない/フロイト「幻想の未来」

ジークムント・フロイト。 彼が無意識や心理的な葛藤を人間観察の中心に持ってきたことで、 以後、精神医学や心理学、さらには脳科学へと研究が広がった。 こんな業績を残した人だろうか。 著作を読んでみようと...
偶然とリスクの諸相

ラプラスの悪魔とは?(確率の哲学的試論)

ずっと読みたかったけど絶版で、中古が値上がりして入手困難。 そんな岩波文庫の一冊が先週重版されたので、速攻で手に入れた。 でもAmazonでは早くも品切れ…。今、注目されてるのかな? ピエール・シモン...
お薦めの本

絶対的な時間は存在しない/佐藤勝彦「相対性理論を楽しむ本」

人の心を通すと時の流れはゆがむ。 日常的なことで考えれば、時の流れを忘れるような体験の中にしか、 「今」という感動に満ちた時間は私たちに存在しない。 また、株式投資の視点からリーマンショック後1年間の...
道元「正法眼蔵」

道元の時間論/正法眼蔵・現成公案

投資を通じて一番ひっかかったのは、現在・過去・未来の捉え方。 投資理論で主流の数学的な切り口では、満足できる答えは得られず、 今は「時」「偶然」「運命」といった哲学の分野に答えを求めて旅してる。 おそ...
しあわせのかたち

幸・不幸はさかのぼらないと分からない

先月のお気に入り記事は「過去のすべてが肯定される瞬間」。木田元「偶然性と運命」で解説されていた、20世紀ドイツの哲学者、マルティン・ハイデガーの時間論を、私なりに編集してみたものなんだ。 運命的な出会...
「時」を読み解く

過去を捨て、未来は考えない

過去を分析し、未来を予測する。投資でくり返しやってきたことで、世界経済が変になり始めた今まさに、過去の例から考えて…なんて作業を私もやっていたりする。 でも、これを人生に置き換えると、実に妙なことをし...
しあわせのかたち

過去のすべてが肯定される瞬間

夏で軽装になってはじめて私がやせたことに気がついて、心配する人たちに、「アップルのスティーブ・ジョブズだって、まだ生きてるじゃん。」とうまく返したつもりでも、「ジョブズ?誰それ??」的な反応で、ズルッ...
しあわせのかたち

今、この時を味わう

ランチでは午後の予定、ディナーでは翌日の予定を考えながら、食べる人。この手の人と一緒にご飯を食べると、追い立てられているみたいでつまらない。きまって早食いだったりして合わせようとすると、こっちまで味が...