禅の特徴を表した言葉として、
- 不立文字(ふりゅうもんじ)
- 教外別伝(きょうげべつでん)
- 直指人心(じきしにんしん)
- 見性成仏(けんじょうじょうぶつ)
という4つのキーワードがあるという。
私なりにまとめると、
- 論理的な思考を手放した体験にこそ本質があり、文字にすることはできないから(不立文字)、
- 特定の経典に囚われずに、師匠から弟子へ体験を通じて伝えていくべきだ(教外別伝)。
- 人が本来持っている清らかな心を見つめることで(直指人心)、
- 心の奥にある仏を見出すことができるだろう(見性成仏)。
このように経典や概念に囚われなかったからこそ、
夢窓国師のように庭造りを重視する禅僧が現れたりして、
茶道、華道などの文化の中に禅が織り込まれてゆく。
あらかたの「型」が整った分野では「守破離」のように、
模倣(守)→編集(破)→発想(離)がたしかに有効。
でも、暗中模索の段階では「型」を求めるよりも、
まずは自分の中の美学や美意識を探すことが大切なのかも。
コメント
『論理的な思考を手放した体験にこそ本質があり、文字にすることはできないから(不立文字)』 ・・・
ここ数カ月で私の身に起こり抵抗しつつも受け入れた事に対し、得心しました。
禅の考えから禅の美意識、そして偶然美。
禅についての過去のブログをさかのぼって拝読しています。
師匠、「禅」についての本を心待ちにしています。
えー、本物の文芸人にまで「師匠」と呼ばれちゃうなんて・・・
3作目の電子出版は、今から禅と庭園についての本を5、6冊読んだ後に完成します。お楽しみに。