最近「Facebookやってないの?」と知人に聞かれることが増え、
「とっくの昔にやめた」と答えると、「やっぱ変わってるよね」と言われる。
周囲が騒ぎはじめると立ち去る、投資家の変な習性だろうか…。
いや単に私が時代に取り残されているだけなのだ、と気がついた。
「つぎざまの人は、あからさまに立ち出でても、今日ありつる事とて、息も継ぎあへず語り興ずるぞかし。」(徒然草56段)
教養も品位もない人は、ちょっと外出しただけで、べらべら話したがるもの。
こんな調子で兼好はこの段で自己主張の強い人の例をあげた上で、
最後に「いとわびし」と締める。「ウンザリ」とか「ダサイ」って意味。
兼好の主張に代表されるよう、かつては「控えめ」が美徳だった。
でも近年は「自己PR」できない人はダメ人間、という時代に変わった。
平凡な日常を知人に見せびらかすFacebookが日本で流行するとは…。
価値観の変化の象徴なのか、一時のブームにすぎないのか、果たして?
いずれにせよ、私にとっては、なにやら生きにくい時代ですな。。。
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