暑い日々が続き、外に出るのもおっくうなので、
後拾遺和歌集と新古今和歌集に、納涼の和歌を探してみた。
11~13世紀頃は太陽活動が活発だったため、
温暖な気候だったとされる時期。
- 源氏の復興と奥州藤原氏の繁栄は温暖化の恩恵(14/08/11)
当時の人はクーラーなしで、どのように涼んでいたのか?
夏衣 たつた川原の 柳かげ
涼みにきつつ 慣らす頃かな曾禰好忠 後拾遺220
道のべに 清水ながるる 柳かげ
しばしとてこそ 立ちとまりつれ西行 新古今262
涼む場所は水辺の木陰ということか。
西行は柳の木陰が涼しいから立ち去りがたいと詠む。
夏の夜も 涼しかりけり 月影は
庭しろたへの 霜と見えつつ藤原長家 後拾遺224
庭の白砂に月の光が映え、霜が降りたように涼しげ。
さ夜ふかき 泉の水の 音きけば
むすばぬ袖も 涼しかりけり源師賢 後拾遺233
夜更けの湧水の水音に涼しさを感じている。
涼しげな和歌を探してみたところで、
最高気温が35度を超えると、どうにもならないのだった。
コメント