縁起を担ぐ不思議

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年末年始の縁起担ぎ

日本の年末年始は「縁起担ぎ」が盛りだくさん。

大晦日に年越し蕎麦で「細く長く」「厄落とし」の縁起を担ぐ。

おせち料理は、数の子が子孫繁栄、田作りは五穀豊穣というように、
一品一品に縁起の良い意味合いが込められていたり、
を食べるのは、歳神様が配る御魂(その年の命)を餅に見立てる。

食を離れれば、家の外には門松しめ飾りで神の来訪を歓迎し、
家の中には恵方棚をつくって、席を「空けておく」。
神社も神様がときおり訪れるための仮の宿であるように、
「空っぽ」にすることで、神と出会えるように縁起を担いでみたり。

仏教における「縁起」

でも「縁起」の由来の仏教用語までたどると、
担いでいるのは一体なんだろう?と不思議に感じる。

  • 因縁によってあらゆるものが生ずること(大辞林)
  • 一切の事物は固定的な実体を持たず、さまざまな原因や条件が寄り集まって成立しているということ(広辞苑)

なんとなく思い当たるのが「般若心経」の有名な一節。

色即是空 空即是色

私たちが認識できる形あるもの(色)は、すべて「空」であり実体はない。
しかし「空」だからこそ縁で結ばれ、あらゆるものが生まれてくる。
この世のすべては刻々と変化する関係性のなかで起きることなのだ。

様々な解釈があるが私はこんなことを言っているのだろうと思っている。

となると、因果を縛ることなどできないあらゆる可能性が「縁起」であり、
現在のあるひとつの行為が将来の幸運につながることを願う「縁起担ぎ」は、
意味合いが微妙にずれてしまっている。

世界一不安になりやすい遺伝子を持つ日本人

脳内の神経伝達物質であるセロトニンが十分にあると、
安心感を覚え、やる気も出ることが脳科学の分野で分かっている。
そしてセロトニンの量を調節しているのがセロトニントランスポーター。

日本人はセロトニントランスポーターの数が少ない人がとても多い。
その数が少ない遺伝子S型と数の多い遺伝子L型に分類され、

  • 日本…S型81%、L型19%
  • アメリカ…S型43%、L型57%

S型が8割を超える国は日本だけで、世界一不安になりやすい性質があるという。

だから日本人にとっては「縁起」の本質等には意味がなく、
とりあえず担いでしまって、心を落ち着けるのが重要ということだろう。

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