粛々と進んだ三洋電機解体

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松下電器産業がパナソニックに社名変更を発表したのは2008年1月。
松下電器PanasonicNationalとバラバラだったブランドを統一し、
真のグローバル企業を目指しますよ、という宣言を込めたものだった。

でも同じ年の秋、三洋電機の子会社化を発表して、なんじゃそりゃ?
パナソニックと三洋で、またブランドがバラバラ…、何考えてるの???
と見損なったけど、ゆっくり着実に三洋電機解体に動いていたんだね。

パナソニックブランドの再統一に向けて動きがあったのは昨年4月。
三洋電機から発表された、こんなニュースリリース

グループ内に目指すべき方向性を示す表現が複数存在することは、コミュニケーションにおいて混乱を招くため、当社は、4月10日以降、ブランドビジョン「Think GAIA」の運用を取りやめることと致しました。

まずは、三洋電機が掲げていた独自のブランドビジョンをなくし、
続いて10月には三洋電機の完全子会社化し、SANYOブランド消滅へ。
そして、先週発表されたのが、三洋電機の白物家電事業の売却。

「中国ハイアール社への洗濯機事業、家庭用冷蔵庫事業、および東南アジア4 カ国における白物家電販売事業の譲渡に関する基本合意」(ニュースリリースへ)

重複事業はライバルに売却してでも、ブランドイメージを統一するからね!
って、こんなに気合いの入ったパナソニックは久しぶりな感じ。
日本の家電はイメージ戦略で、韓国企業に負けてしまったところもあるから、
良いもの作るだけではなく、自社のブランドを真剣に考える時期なんだね。

まぁ、企業のブランド戦略なんて、話が大きすぎてピンとこないものだから、
もっと身近な個人の目線での、ブランド戦略の記事も書いてみたいなぁ。

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