朝と夜、どちらがお好きですか?

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読者の方から、タイトルのような質問をいただきました。
その方は「赤毛のアン」の一節
朝があるって本当に素晴らしいことね。その日のうちに何が起るのかがわからないので、想像の余地がふんだんにあるんだもの。
を紹介しながら、朝が好き、とのこと。

私だったら、夜が好きと答えるかな。「」が好きだから。
自らは輝けないけど、古来より多くの人の心を動かしてきた、ところがいい。
主な勅撰和歌集で、月の歌を詠んだ和歌の割合を並べると、
勅撰和歌集の月の歌
王朝文化の衰退とともに(承久の乱が1221年)、月の歌が増えている。
悲しいとき、夜空に浮かぶ月を見上げて和歌を詠み、心を落ち着かせたのかな。
※おまけ…百人一首が11首が月の歌だよ→関連記事

何もかもがうつろいゆく無常迅速なこの世で、
の満ち欠けや、毎春咲きほこる、そして富士山など…
いつも変わらぬ姿を見せるものが、人の心をいやしてくれる。

あと夜が好きなのは、美味しいものと言えば、やっぱり晩ご飯でしょ。
「食への愛」が共有できる人と、いいお店に行って、
ご飯を食べて、おいしいねー♪、ってニッコリ笑い会える…
そんな機会に数多く恵まれる人生でありたいな、と心から願ってる。

※参考図書…松岡正剛「花鳥風月の科学」P397 月の歌の数

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