般若心経~「空」と「色」

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昨晩、妙なタイミングで、玄侑宗久「現代語訳 般若心経を読んでた。
数年前に購入したものの、むずかしくて、何度も挫折するのだけど、

この経典は、すべてが理知によって解釈されるはずだという科学主義に対し、『いのち』や『しあわせ』というリアリティーはそうではないのだと、いわば真っ向から挑戦状を突きつけている。」(P18)

と言われると、なんか読まないわけにはいけないでしょ。
今回読んでみて、たぶん大事なのは「空」と「色」の話なのかな?
と感じたから、少しだけメモ書きを残しておきたい。


照見五蘊皆空

私たち人間は「色・受・想・行・識」という5つの集まりで、それが全部「空」。

  • 色…形あるもの、変化するもの、壊れるもの。
  • 受…感覚。六境(色・声・香・味・触・法)を感受する感覚のこと。
  • 想…知覚。脳内のイメージが意識に表面化すること。
  • 行…意志。特定の方向に気持ちが志向すること。
  • 識…認識。受・想・行という作用する主体のこと。

この世のすべては刻々と変化する関係性のなかの出来事。(仮和合)
無数の縁が仮に和合して現れたものが宇宙の実相で、その全体性が「空」。

色不異空、空不異色

個(色)を集めても全体(空)にはならず、全体は個の集合ではない。

色即是空

私たちが知覚するすべての現象は「空」であり、固定的実体がない。

空即是色

「空」であるがゆえに縁で結ばれ、あらゆるものが生まれてくる。


般若心経のほんの出だしの部分だけ。今回はここまででパンク。
ただ頭の中で、ふと繋がったのは、「うつ」という言葉。
漢字にすると、「空」または「虚」とともに、「全」という字も辞書に出てくる。
何もないけど、すべてがある。。。
般若心経の「空」と日本語の「うつ」、きっと関係があるんだろうね。

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(2006/09)
玄侑 宗久
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