投資のリターンは「お返し」でもある/本日のスープ53皿目

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リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。

m@さんからのご寄稿コラムです。


投資と幸せについての話が続いています。

投資に幸せなんて必要ないという人もいますし、投資を通じて幸せを感じたいという人もいます。

私の場合、最初は自分のお金を殖やすための投資から入りました。できるだけ旬のテーマを次々と乗り換えるのではなく、長い目で見て着実に殖えていく方法を探しました。(その方がする事がなくて楽だと思ったのです)そうした時に出逢ったのがウォーレン・バフェットの投資哲学です。バフェットはこう言っています。

生涯のあいだに良い投資を2〜3すれば誰でも億万長者だ。

ウォーレン・バフェットは10倍になる投資を3回繰り返せば1000ドルから投資を始めても1万ドルを超える事ができるというような意味の事を話していました。じゃあどうやって良い投資をするのか?バフェットが投資の師匠としている一人、フィリップ・フィッシャーは次のような強烈なメッセージを残しています。

「超」成長株を買え。そしてそれ以外の株には手を出すな。

10年で10倍になるような「超」成長株ってなんなの?ということで私も優良企業を探すようになりました。そして、超が付くほどの優良企業というのは研究開発から営業、労使関係、ガバナンスなど様々な点にも配慮されていて自分達の儲けだけを考えているわけではないという事に気づいたのです。

自分だけが儲けようとすると誰かを出し抜こうという事になりがちですが、企業の成長には誰かの犠牲ではなくお金を払ってサービスや商品を買いたいという消費者の気持ちが必要です。儲け第一主義で突っ走ると一時は成功しても長い時間を経るうちにどこかで強烈なしっぺ返しをくらうのです。

他人を幸せにするために投資をするんだと気負う必要はありませんが、企業が成長するためには他人を幸せにする必要があります。投資のリターンはお返しという意味のリターンでもあるのです。

投資を通じてその幸せを投資家が感じられることが出来たのだとしたら、投資は影でコソコソと行うものではなく、お天道様の下で堂々と出来るものになるでしょう。また、投資に幸せを感じることは利益をないがしろにするものでもありません。

m@ “いい投資”探検日誌 from 新所沢

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