私が投資を人に勧めたい訳・その2

私の人生観を育む場であり、知的好奇心の広がりの原点だから、
投資を人に勧めたいと思うのだ!というのが前回の話。

最終的には「本日のスープ」連載の次号でまとめる予定だけど、
前回まったく触れなかった金銭面についてもここで整理しておこう。

ご存知の方もいるだろうが、今の私は白楽天の漢詩で言うところの「中隠」。
ほどほどの仕事から得られる報酬に、株式の配当金や債券利息を加えて、
週5日めいっぱい働いた場合の3分の2くらいの収入でのんびり暮らしている。

こんな現況を伝えると、投資でずいぶん資産を増やした人という印象を持つだろう。

だが私は短期間で大きく資産を増やした個人投資家とはまったく別物。
正直言って投資そのもので増やした資産はたいした額ではなく、
投資で学んだ知識や経験を生かして得た資産の方が断然大きい。

たとえば投資の財務分析の勉強ついでに税理士試験の会計科目に合格。
税理士事務所に籍を置き、様々な中小企業を見せていただく機会に恵まれたことで、
現在のように組織に属さなくても、なんとなくやっていける土台ができた。

また投資の知識のおかげで泣き寝入りせずに済んだ話もある。
たまたま持っていた非上場企業の株式を額面価格で会社に買い取られそうになったが、
企業価値を争う裁判に持ち込んで、会社が当初提示した20倍超の価格で和解した。

実はこの時の話も一部、約8年前にブログに書き残している。

投資うんぬんよりも興味を持ったら、とことん追求する性格のおかげかもしれないが、
ウォーレン・バフェットの投資法を学んだことが気付きの原点と言える。

一般的にはこの価格だが、その価格で売買することは正しいのか?
本質的な価値はもっと高く、それを実現するために何が必要なのか?

投資のおかげで身についたこんな考え方で、このほかにもお金を得る機会があり、
こうして得た元手で高値を追わず堅実に運用してきたのが個人投資家としての私。

だから金銭面から私が投資を人に勧めたいのは、
株式の値上がり益のような投資そのもののリターンを追求するためではない。

得られたはずのお金を失わないためや、変な儲け話に騙されないために、
投資と向き合い、世の中のお金の仕組みを知る機会をもって欲しいのだ。