終わらないカジノ資本主義

2008年9月にリーマン・ブラザーズが破綻し、
100年に一度の経済危機」と叫ばれてから5年が経つ。
今となってはあの時の興奮は一体何だったのだろう?
リーマン前と変わらず、金融中心のシステムが続いている。

歴史が繰り返すものなら、21世紀中はアメリカ中心だろうか。
資本主義における覇権国のサイクルは約150年周期だから。
ジョヴァンニ・アリギ「長い20世紀」の分類法による

  1. 15~17世紀 イタリア(ジェノバ・ヴェネツィアなど)
  2. 17~18世紀 オランダ
  3. 19~20世紀 イギリス
  4. 20世紀半ば~ アメリカ

時代とともに経済における金融の存在感が増していき、
IT革命と合わさることで、資本主義はギャンブル化。
かつてスーザン・ストレンジが懸念した(1986)、
カジノ資本主義」の時代に突入してしまったのだ。

金融が社会・経済を動かすようになると(=カジノ化すると)、
未来が「偶然」や「運」に左右されやすくなる
と考えていい。
人類が自由と平等を求める過程で生まれた資本主義は、
運・不運の差で不平等を生む仕組みに変貌
したってこと。

こんな状況が長く続いていいはずはなく、
リーマン・ショックがその終わりを告げたかに思えたが・・・

カジノ資本主義 (岩波現代文庫) カジノ資本主義 (岩波現代文庫)
(2007/03/16)
スーザン ストレンジ
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