お風呂に入れず、湯治と玉造温泉の凄さを知る。

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工事中のトラブルで一晩、給湯器が使えない事態に遭遇し、
たった一日お風呂に入れなかっただけで、体調がすぐれなかった。

しかしおかげで今までピンと来ていなかった「湯治」に納得した。

日本人はいつ頃からお風呂に入っていたのかな?と調べてみると、
古くは「出雲風土記」に現在の玉造温泉に言及した箇所があり、

「濯げばすなわち形容端正しく、再び沐すれば、すなはち万の病除ゆ。古より今に至るまで、験を得ずといふことなし。故れ、俗人神の湯といふ。」

今で言う「美人の湯」で、病気も治るから「神の湯」と呼ばれていた。

注意が向かなければ気づかないもので、
清少納言も「枕草子」に、玉造温泉を含む三大温泉を記していた。

「湯は、ななくりの湯。ありまの湯。たまつくりの湯」(117段)

玉造温泉…、結婚前に妻と初めて泊まった地ではないか!
そんなに由緒正しい温泉だったとは知らなかった。

お風呂には入れなかったおかけで、新たな学びを得たのだった。

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