日本の金融所得課税は庶民に重め

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今朝、テレ東のモーサテを見ていてこんな図表が出てきたのでメモ。
余談だが、毎朝録画したモーサテを観ながらヨガをするのが習慣になった。

出所が示されていなかったので調べたところ、
財務省が今年1月に公開した資料から引用されたものだった。

先日、金融所得課税の一律引き上げが話題になっていたが、
所得税率が10%以下の納税者が8割超を占める中で、
金融所得の所得税率15%から引き上げるとなると・・・。

たしかに納税者の5%に満たない富裕層から税金をとることはできるが、
庶民の資産形成に対する税率としては、現状すでに税負担が重め。
金融所得の税率を一律で引き上げれば、かえって格差が広がるのでは?

ちなみにブランコ・ミラノヴィッチ「資本主義だけ残った」では、
労働所得と資本所得の格差解消のために、
中間層を対象に金融資産へのアクセスに税制上の優遇措置を設けるべき、
との提言がされている。

金融所得課税の取扱いは結構むずかしいので、
国民に分かりやすいメッセージを伝えるための手段として使おうとすると、
かえって経済的センスを疑われる事態に陥るので注意が必要だ。

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