物流に負担をかける株主優待は廃止へ

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3月末に向けて株主優待の話題が増える時期。
私が投資している企業で優待制度があるのは以下の5社。

  • ウェザーニューズ…スマホアプリの有料機能解放
  • ソニーグループ…ソニーストアでの買い物割引券
  • 高島屋…買い物10%割引
  • ノエビア・ホールディングス…自社商品
  • ひらまつ…食事・宿泊20%割引

このうちノエビアが優待制度を廃止することになった。
手荒れしにくい食器洗い用洗剤と洗顔石けんをもらっていて、
それなりに重宝はしていたが、世の中全体を考えると、
この優待は廃止してしかるべきものだなと。

昨年秋から経済産業省で実施されている

の資料を読み進めていくと、
余計なことに物流に負担をかけていい状況ではないのだ。

すでに物流分野の人手不足が顕在化しているが、

  • 全産業との比較で若年層と高齢層の割合が低いため、担い手が急速に減少する可能性。
  • 労働時間が全産業平均よりも長く、2024年度から時間外労働の上限規制が適用される。

ということで、さらなる人手不足が見込まれている。

 
経済産業省・国土交通省・農林水産省「我が国の物流を取り巻く現状と取組状況」

ゆえに会社側が選んだ自社製品を送りつけるのは物流の無駄遣い。
それなら株主に割引券を配って、本当に必要とする商品の配達に物流を利用すべきだ。
(割引券なら株主通信や配当金のお知らせの郵送に同封するだけで済む)

そして事業と無関係のお米や飲料水の配達で物流に負担をかける優待は、
とESG投資の切り口で問題あり、糾弾される日が近いかもしれない。

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