そもそも東京五輪開催はなんのため?

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今やCOVID-19だけが待ち望んでいるとも揶揄される東京五輪。
そもそもどういう経緯で、なんのために開催することになったのか?

そんな疑問からWikipediaを読んで頭を整理した。

2006年に当時の石原慎太郎都知事が提唱し、
2016年大会への招致活動をはじめたことがすべての原点。

  • 環境対策
  • 世界一コンパクトな大会
  • 1964年東京五輪の施設の再利用

の三点をアピールしたが、決選投票にも残れず落選(2009年)。

2020年大会への立候補のきっかけとなったのが、「東日本大震災」。
2011年4月に行われた都知事選で再選された石原都知事が再挑戦を表明。

前回の招致同様に日本国内では開催への支持率は低いままだったが、
震災復興のシンボル」として開催することの意義を世界に示すことに成功。
2013年9月のIOC総会で東京が開催権を勝ち取ることになる。

そういえば開催決定後の準備の段階で、震災復興との関連は不明で、
いつの間にかCOVID-19の襲来後は開催目的がすり替わったような。。。

「遅くとも、2021年の夏までに東京オリンピック・パラリンピックを開催するということで合意をいたしました。今後、人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証として、完全な形で、東京オリンピック・パラリンピックを開催するために、IOCバッハ会長と緊密に連携をしていくことで一致をしたところであります。日本は日本として、開催国の責任をしっかりと果たしていきたいと思います。」(2020年3月24日・安倍首相

そして新たに持ち上がった開催目的も、今となってはどこへやら。
当初より明確な開催目的がなかったのが、今の混迷につながっているのか? 

最近は五輪中止と開催に伴う感染拡大の経済的損失を天秤にかけてばかり。
結局、日本経済復興の起爆剤としての「お祭り」程度の感覚でしかなかったのだ。
だから開催の意義も目的も、その時々でコロコロと変わってしまう。

もし今年開催するとしたら、今度はどんな意義や目的を掲げるのだろうか?

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