生命の仕組みに逆らわない生き方

この記事は約2分で読めます。

昨年書いた記事の中で最も多くの方の目に留まったのは、

1月に書いたものだったが、
それからまもなく、未来が極めて不透明な世界がやってきた。
ほんの少し先の未来でさえ、自らが存在しない可能性も否定できない…。

過去も未来も追い求めず(来世は待つべからず、往世は追うべからざる)、
先の読めない未来に対し無心で遊べ(不測に立ちて無有に遊ぶ)、
と説いた荘子の教えにより共感を覚える時代が来たのではないか。

ふと思えば、人間をはじめ生命は、足し算ではなく引き算で成り立っている。
この宇宙で「エントロピー増大の法則」に逆らえる存在はなく、
すべてはコスモス(秩序)からカオス(混沌)へ収束するものだから。

私たち人間は60兆個の細胞で構成されていて、
そのうち数千億個の細胞が1日と生まれ変わる作りだから、
細胞レベルでは半年も経てば、まったく別人になってしまう。

自ら崩壊し続ける一方で、他の生物を食べて消化し、補完することで、
エントロピー増大の法則の摂理に逆らって、生きながらえている。
まさに「生物は負エントロピーを食べて生きている」(シュレーディンガー)

法則によって壊されるよりも速く、自らを壊して作り替える。

生命自体の仕組みがこんな調子なのだから、
未来に対して確固たる理想や目標を持って進もうとすることは、
どこかに歪みが生じてしまうのではないか。

だから理想や目標は持ちながらも、手放し、修正しながら、
今この時に柔軟に対応して生きていくことが大切。
それが荘子の「不測に立ちて無有に遊ぶ」姿勢なのだと思う。

そしてこれを日本流に表現したものが、この歌なのではないか。

むすんでひらいて、手をうってむすんで。またひらいて手をうって、その手をうえに。

一度決めた目標や計画(むすぶ)も、
いったんチャラにして(ひらいて、手を打つ)、やりなおす(むすぶ)。
この繰り返しが正しい人生のありかたなのだろう。

生命のあり方に逆らわないことを常に意識したい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました