増淵敏之「伝説のサロンはいかにして生まれたのか」

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歴史を辿ると今に続く文化やビジネスが生まれた「場」に出会う。

日本史ではたびたび紹介してきた室町時代の「会所」。
足利将軍が身分を問わず、文芸に秀でた者を集わせた場。
水墨画、和室、庭園、能、茶道、華道などなど、
現代に通ずる日本文化の原型はここから生まれている。

「阿弥」号を称した足利将軍のアミーゴ集団「同朋衆」を描いた、
村井康彦「武家文化と同朋衆」が今月文庫化されている。
これまで絶版で線を引いたりできなかったので嬉しい。

また世界史に目を向ければ大航海時代の「コーヒーハウス」。
政治家、思想家、科学者、船乗りなど様々な客が出入りし、
ここに集まった情報を編集してはじまったのが、
新聞社、保険会社、証券会社といったビジネスだ。

こうした知的集積の「場」は現代にあるのだろうか?
というのがずっと疑問だったのだが、
戦後の日本文化史を彩る数々の「場」を紹介した本と出会った。

トキワ荘や六本木キャンティ、コミックマーケットなど…。
なるほど言われてみると私が知らないだけだったのかと。

でもソーシャル・ディスタンスなこれからはどうなるのか?
著者はオンラインサロンを挙げていたがいまいちピンとこない。
インターネットには自分好みの無限ループ問題が横たわるので、
未知との出会いから偶然の幸運を掴むのが難しいように思う…。

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