ハンス・ヨナスの未来倫理学

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東日本大震災後に偶然とリスクに関する様々な哲学・社会学の本を読んだが、
当時は解説書が少なく挫折したドイツの哲学者、ハンス・ヨナス(1903~93)の思想。

来週末に京都で開催されるセミナーにオンライン参加できるので、
昔のメモを引っ張り出して、一度頭の整理をしておこう。

これまでの倫理学は、

  • 対面関係を基本としており、
  • 現在の人間にとっての善が未来の人間にとっても善である。

という前提のもとで考えられてきた。

しかし科学技術の発展は、遠い未来にまで予測不可能な影響を与えるおそれがある。
ならば「責任」を中心に新たな倫理学を展開する必要があるのでは?
と問うたのがハンス・ヨナスだった。

地球上の他の生物に見られない人間の特性として「自由」がある。
しかしそれは行為の結果に対する「責任」を持つことによってはじめて、
自由な主体として認められるべきだと説く。

そして遠い未来にまで影響する技術を手にした現在の人間の選択は、
未来に対して少なからず暴力性をはらむことは避けられない。
しかし未だ存在しない未来の人間がこれに抵抗する手段はない。

責任という概念は倫理学では通常、過去の行為に向けられるもの。
しかし正義や権利とは違い、対等な関係に成立するものではなく、
力の不均衡から生ずるものだから、未来に対する責任もあってしかるべき。

ESG投資に携わる以上、頭に入っているか否かで説得力が違いそうな話なので、
ハンス・ヨナスとはきちんと向き合っておかないとね。
またセミナー参加後に自分の頭の中を編集しなおそう。

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