新宿山ノ手七福神めぐり。神はなぜ船に乗っている?

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3年連続で年始めの七福神めぐり。
今年は新宿御苑~牛込柳町~神楽坂のあたりを歩く、
新宿山ノ手七福神をお参りしてみた。
御朱印ではなくミニ神様を集める珍しい七福神めぐり。

家に帰ってきて船に神様を並べていてふと疑問に思う。
なぜ七福神が宝船に乗っているのか?

古事記では出雲でのオオクニヌシの国造りの際に、
海の彼方から船でスクナヒコナがやってきて手助けした後、
再び船に乗って常世国へ帰っていくという描写がある。

スクナヒコナの伝承は、古事記のほかに日本書紀、
風土記においては播磨国や伊予国にも登場している。
それらによると穀物育成に製薬や温泉発掘、酒造りまで
様々な技能を伝えたとされている。

海の向こうの常世国からやってきた神様が、
人々に有益な知識を授けてくれるという伝承が転じて、
「福は海の向こうからやってくる」に変化したのではないか。

また七福神の出身地はインドが3神、中国が3神なので、
日本にやってくるには船という当たり前の事情もあるだろう。
(日本神話に由来する神様は恵比寿のみ)

ちなみにスクナヒコナはミノムシをかぶったような出で立ちで、
ガガイモの実を半分に割った船(長さは約10cm、幅は約2cm)
に乗っていた、小さな小さな神様。

日本では「小ささ」に神聖な力が宿ると考えられていたようで、
桃太郎や一寸法師の源流がスクナヒコナであると説いた本もある。
(柳田国男「桃太郎の誕生」石田英一郎「桃太郎の母」)
もしかすると今流行りのカプセルトイもこの系譜かもしれない。

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