君主論の運命・力量・時代性。力量とは…

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マキャベリの名著「君主論」で掲げられた名君の条件。

  • 運命(Fortuna/フォルトゥーナ)
  • 力量(Virtu/ヴィルトゥ)
  • 時代性(Necessita/ネチエシタ)

これに初めて出会ったのは、塩野七生マキアヴェッリ語録
手元の発行年を調べると、2002年と記載されているから、
投資を始めて2年目、24歳の頃に目にしていたのだと思う。

「名声に輝く指導者たちの行為を詳細に検討すれば、彼らがみな、運命からは、機会しか受けなかったことに気づくであろう。・・・機会に恵まれなければ、彼らの力量もあれほど十分に発揮されなかったであろうし、また力量を持ち合わせていなければ、機会も好機にならなかったのである。」P196

「運命は変化するものである。それゆえに人間は、自分流のやり方を続けても時勢に合っている間はうまくいくが、時代の流れにそわなければ失敗するしかない、ということである。」P200

「力量に欠ける人の場合、運命は、より強くその力を発揮する。」P202

力がなければ、運に振り回される人生となり、
力を持っていても、運に見放されることもある。
そして時代が求める才能と合わなければ、力を発揮できない。

これを君主論というより人生論と受け止め、
今までは、力量を「知力」とほぼ同義と捉えていたが…。
40代後半に突入した昨年、体調面でトラブル多発で気が付いた。
人生後半戦で最も大切な力量は「健康」なのだと。

どんなに才能があっても、健康でなければ何もできない。
サッカーで才能豊かな選手が怪我で消えていくのと同じだ。
メッシが念願のワールドカップ優勝を果たしたのは35歳。
怪我が多かったら、引退していてもおかしくない年齢。

昨年のトラブルは、親知らず抜いて失神や盲腸で手術など、
防ぎようのない事故のようなものだったから仕方がない。
44歳前後が老化の加速期という論文がやや気になるが。

でも2020年以降、COVID-19や酷暑の影響もあって、
引きこもりが進んで、気付けば1日2~3時間、読書していたり…。
健康の土台となるべき「体力」がおろそかになっている。
とりあえず、涼しいうちは外に出かけて散歩をしよう!

2025年の目標でした。

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