日本の歴史と文化

文化で読む日本経済

奈良・平安時代に貨幣経済が定着しなかったワケ

日本で本格的に貨幣が鋳造されたのは8世紀前半。でも物々交換から貨幣経済へ以降を始めるのは14世紀頃。なんでこんなに間が空いてしまったのか?その原因は急激なインフレと貨幣政策の失敗にあるようだ。日本最古...
文化で読む日本経済

格差解消のための徳政令/岩波講座 日本経済の歴史

岩波書店から全6巻の「日本経済の歴史」の発行がはじまり、今月発売の第1巻(11世紀から16世紀後半)を読み始めた。借金帳消しの「徳政令」は格差解消のためだったという話から、頭の中でいろいろつながったの...
お薦めの本

3.11後を描いた本を読むならこの2冊

東日本大震災後に様々な書籍が出版され、数多く手に取ったが、日本人著者が語るとどうしても主張が偏りがちになる(特に原発問題)。なにか部分ばかりで全体が見えなくなってしまうような違和感がある。客観的・中立...
日本の歴史と文化

イギリス人植物学者が見た日本/ロバート・フォーチュン「幕末日本探訪記」

1860年、植物採集旅行へやってきたロバート・フォーチュン。植物を通じて見た日本文化に関する記述が興味深い。園芸大国だった幕末の日本今では園芸を楽しむことを「ガーデニング」と呼び、本場はイギリスのよう...
日本の歴史と文化

敗者復活と敗者への共感が日本の母型?

日本史では敗北の後に復活!というパターンが多く、壬申の乱での天武天皇は吉野に下ってからの切り返し 平清盛に伊豆へ流された源頼朝が後に平家を破る 隠岐島へ流罪になった後に鎌倉幕府を倒した後醍醐天皇 信長...
食文化と美食探訪

高級レストラン運営の「ひらまつ」が今まさに変革の時

2003年の開店当初から年に1度は食べに行っているレストラン「代官山ASOチェレステ二子玉川店」が最近美味しくなった気がする。これなら季節に1回くらいランチに行ってもいいかな?それなら投資して株主優待...
食文化と美食探訪

井上馨主催の茶会の茶懐石が絶品!?/高橋箒庵「東都茶会記」

高橋義雄(1861~1937)。明治・大正時代に三井グループで活躍した実業家。茶人・高橋箒庵(そうあん)としても知られており、茶道三昧の日々を送るなかで茶会の記録を綴り続けた。時事新報で連載された茶会...
文化で読む日本経済

江戸女性が憂う経済倫理/只野真葛「独考」

江戸時代の日本の女性が知識レベルが高かったことは、幕末に来日したシュリーマンの旅行記にも現れている。「教育はヨーロッパ文明国家以上にも行き渡っている。シナを含めてアジアの他の国では女たちが完全な無知の...
日本の歴史と文化

日本の森林再生力の高さは火山噴火の賜物?

先日、東大寺の建造の裏側にある森林破壊についてまとめたけど、東大寺大仏殿に環境破壊の名残を見る今の日本がハゲ山だらけかというとそういうわけでもない。江戸時代の浮世絵にはわずかな松が生えた荒廃した山が描...
日本の美意識

田中仙堂「岡倉天心『茶の本』を読む」で名著の魅力を再認識。

読者家を自負する日本人の誰もが読んでいる、内村鑑三「代表的日本人」(1894年) 新渡戸稲造「武士道」(1900年) 岡倉天心「茶の本」(1906年)この3冊が英文で世界に発信された時期は、日清戦争(...
日本文化探究の旅

東大寺大仏殿に環境破壊の名残を見る

以前紹介したオーダー家具屋の家具蔵さんでこんな話を聞いた。国産のナラ材が手に入りにくくなっているので、将来的には北米のオーク材に切り替わっているかもしれない。この感じ、東大寺大仏殿の再建事情に少し似て...
お薦めの本

徳川綱吉は人々の価値観を変えた名君?/磯田道史「徳川がつくった先進国日本」

奈良への旅をきっかけに古代史が見直されていることを知った。卑弥呼の墓?の箸墓古墳。その名の由来は日本書紀に。 悪役に仕立てられた蘇我氏。近年は再評価が進んでいる?こうした歴史の再検証・再評価は古代史だ...
日本の歴史と文化

応仁の乱を生んだ? 興福寺の歴史/呉座勇一「応仁の乱」

奈良・興福寺の歴史について調べていたところ、応仁の乱勃発への文脈の中に興福寺が登場することに驚いた。呉座勇一「応仁の乱」著者によると京都市街を主戦場とした応仁の乱(1467~77年)は、その原因を辿っ...
日本文化探究の旅

奈良時代の金堂が現存する唐招提寺

奈良の旅で最も印象に残った建築物は唐招提寺の金堂かな。まず門前にゴチャゴチャとお店もなく静けさが保たれているのがいい。門をくぐって境内に入ると、真正面50mほど先に金堂の姿が見える。その金堂が徐々に近...
日本文化探究の旅

悪役に仕立てられた蘇我氏。近年は再評価が進んでいる?

日本最古の大仏は蘇我馬子が創立した飛鳥寺に鎮座している。通常、文化財は写真撮影禁止だが、ここではなぜかどうぞと勧められた。目が特徴的な仏像で、なんだかウルトラマンのように見えてくる。しかし蘇我氏はこの...
食文化と美食探訪

奈良で蕎麦の求道者に出会い、江戸時代の「蕎麦全書」を読む。

奈良の旅で一番の美味は意外にも蕎麦だった。「玄(げん)」で食べた一日二組限定の「蕎麦遊膳」ご主人の蕎麦への深い愛が感じられる素晴らしい料理の数々。ここまでのレベルに到達しても、「東京でおすすめの蕎麦屋...
日本文化探究の旅

卑弥呼の墓?の箸墓古墳。その名の由来は日本書紀に。

今回の奈良旅で一番楽しみにしていたのが箸墓古墳。事前に古墳の本を読みあさって予習までしてしまった。箸墓古墳が卑弥呼の墓である根拠は?/白石太一郎「古墳からみた倭国の形成と展開」ちなみに箸墓古墳を含むこ...
日本文化探究の旅

東大寺を訪れたら転害門を見逃すな!

東大寺では大仏殿が外国人観光客を中心に喧騒の真っただ中にあるが、天平時代の創建当時の姿が拝める「転害門」は静寂につつまれている。東大寺のなかで平重衡(1180年)、松永久秀(1567年)による戦禍を免...
百人一首

長谷観音に願いをかけて/百人一首74「初瀬の山おろし」

うかりける 人を初瀬の 山おろし はげしかれとは 祈らぬものを金葉和歌集の撰者、源俊頼(1055~1129)の一首。初瀬は現在の奈良県桜井市の地名でもあり、この地の長谷寺に祀られる十一面観世音菩薩は古...
日本文化探究の旅

なんだかもどかしい古都奈良の現状

5泊6日の奈良旅で訪れた主な名所は訪れた順に以下のとおり。興福寺唐招提寺、薬師寺、法隆寺箸墓古墳、大神神社飛鳥寺、石舞台古墳、高松塚古墳、吉野山橿原神宮、當麻寺、長谷寺、春日大社東大寺個々の話はもらっ...