新古今和歌集 梅と香と袖の連環/業平「梅の花香をのみ袖にとどめおきて」 伊勢物語の第4段の和歌といえば、古今和歌集の恋五の巻頭にも採られた一首が有名。 月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ わが身ひとつは もとの身にして 一般的に目にする伊勢物語は藤原定家(1162〜1241)... 2021.02.10 新古今和歌集
新古今和歌集 藤原定家の桜歌/拾遺愚草より10首 腰が壊れて動けなくなった時に(実は未だに完治せず…)、藤原定家の自選和歌集「拾遺愚草」をタブレットで読んでいた。※このサイトでPDF版がダウンロードできる! まもなく桜の時期がやってくるので、目に止ま... 2017.03.02 新古今和歌集
新古今和歌集 新古今和歌集の七夕の和歌が涼しげ。でも当時の気候と合わない? 旧暦の7月7日は今の暦では8月頃に該当する。よって立秋後ということで七夕は秋の行事とされる。 鎌倉時代初期の1216年に成立した新古今和歌集には、下記のような涼しげな七夕の和歌が並んでいるが… 七夕の... 2016.06.22 新古今和歌集気候変動の日本史
日本の美意識 秋は夕暮れ。心の情景を和歌に詠む。 春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて。 言わずと知れた清少納言「枕草子」の季節感。 古今和歌集で特に美しい恋歌(484)、 夕暮れは 雲のはたてに ものぞ思ふ 天つ空なる 人をこふとて 遠い... 2015.10.07 日本の美意識新古今和歌集
西行「山家集」 和歌で読み解く、短冊以前の七夕の願いかけ。 毎年この時期に七夕の和歌を紹介してきた。 最近は歌人に着目して編集してきて、 柿本人麻呂の和歌で詠む七夕の心 紀貫之の和歌で詠む七夕の心 建礼門院右京大夫の和歌で詠む七夕の心 平安時代以降は顔を合わせ... 2015.06.24 西行「山家集」新古今和歌集
新古今和歌集 夢とうつつの境界線/荘子「胡蝶の夢」 夢とは何か? 脳科学の観点から説明すると、 日中の体験の整理や保管を行う作業が「睡眠」で、 その編集作業中の一部がかいま見えるのが「夢」。 夢は日中の覚醒した状態のオマケというところだ。 でも、荘子の... 2015.05.11 新古今和歌集生物と生命の不思議
古今和歌集 雪を見立てる古今和歌集、雪の白さを愛でる新古今和歌集。 古今和歌集(905年)と新古今和歌集(1205年)。 この300年で大きく変わったのは冬の美の再発見。 雪の和歌を比べるとその変化が見てとれる。 古今和歌集では紀貫之の雪を花に見立てた歌や 雪降れば ... 2014.12.21 古今和歌集新古今和歌集
古今和歌集 散る紅葉が冬にずれ込む新古今和歌集 秋は紅葉の季節。 温暖化で2050年の京都の紅葉の見頃はクリスマス頃? なんて予測もあるそうだが、そのつながりで気になること。 平安時代の後期1000~1200年頃の京都は暑く、 冬に池にはった氷を採... 2014.10.18 古今和歌集新古今和歌集気候変動の日本史
新古今和歌集 夕立の和歌。平安末期の気候は今と似ていた? 夕立の多い季節。 昔の人たちはどんな感じで空を眺めていたのかな? 和歌をたどってみると、少し奇妙なことが分かった。 新古今和歌集以前に夕立の和歌がほとんどない。 まずはその新古今集(263)から西行法... 2014.08.03 新古今和歌集気候変動の日本史
日本の美意識 月の満ち欠けにめぐり逢いを見る(新古今和歌集) 「恋・桜・月」は日本文化形成に不可欠な3点セットだった。 でも「月」が日本人の心の問題になった時期は遅く、 おそらく平安時代後期のあたりから、というのがこの記事。 日本はいつから「月」に目覚めたのか?... 2013.10.16 日本の美意識新古今和歌集
日本の美意識 新古今和歌集の桜歌/無常と面影 古今和歌集(905)から時代を下ること300年。 鎌倉時代初期に完成したのが新古今和歌集(1205)。 桜の和歌に込められた想いを辿ると変わったなぁ、という印象。 古今和歌集の桜歌(13/03/18)... 2013.03.24 日本の美意識新古今和歌集