「お前はもう死んでいる」
ケンシロウに秘孔を突かれたわけではないが、日本航空へおくる言葉にピッタリ。
エルビーダもそうだけど、国策として支援の必要性があるのかイマイチ謎。
そんな話はとりあえずおいといて、日本航空は簿外資産・負債が多い企業だから、
私の思いつく範囲で、真の貸借対照表に迫ってみた。※2009年3月期有報を使用
はじめに結論。2009年3月期決算時で、約2,100億円の債務超過。
リースの簿外資産・負債
2008年4月以降はファイナンスリースについては、すべてB/Sに計上されている。
全日空はそれ以前のリースもB/Sに計上しているけど、日本航空は簿外のまま。
ちなみにIFRS導入後は、オペレーティングリースもB/S計上に変更予定。
※オペレーティングリースの資産残が分からなかったから、負債と同額にした。
引当て不足の退職給付債務
繰越欠損金に係る繰延税金資産
過去の赤字を将来の黒字と相殺して、税金が安くなる分を繰延税金資産に計上。
でも、相殺できる黒字がなさそうだから、資産性なしと判断。
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株主優待割引券
利用されると売上が減少するので、これも引当金のように考慮してみた。
計算方法は、株主数446,169人に、チケットショップでの販売価格8,500円をかけた。
実際には保有株数によっては2枚以上割引券を受け取る株主もいるし、
チケットショップでの販売価格以上の割引効果がある。この金額は最小で見積もり。
※マイレージの未使用残も同様のことが言えるが金額不明。
税金で救済してあげるなら、まずは年金の大幅カット。
あと、全日空より平均給与が高い(JAL:874万円、ANA: 799万円)のは超おかしい。
このへんどうにかしてもらわないと、一揆が起きるよ。
コメント
真のB/Sを作ってみるというのは面白いですね。
まろさん含め、あちこちで日本航空はもう終わっていると前々から言われていたみたいですが、ようやく来るべき時が来た感じですね。
経営陣・従業員とも何ら責任を取らず、意識改革もないままに税金で助けられてゾンビのように復活してしまうというシナリオは勘弁願いたい所ですが・・・。
日本の飛行場は滑走路が少ないから、JALがなくなって海外の航空会社に解放すればいいだけだと思います。だから、存続とか考えずに、税金を使って清算支援で終わらせるのが得策かも。