グローバル化というと、日本の外に求めなきゃいけないイメージ?
そうではないことをスポーツを使って説明したけど、→該当記事
日本文化史においては、特にグローバルを意識していないのに、
ヨーロッパと共鳴し、さらに先を進んでいた不思議な人物がいる。
古田織部。
つい最近までNHKで「へうげもの」ってアニメやってたよね。
織部の活躍した時期が、ヨーロッパのバロック時代に一致するんだ。
ルネサンスの後にやってくるバロックは、
完成された正円ではなく、ゆがみをもった楕円への逸脱を求めた様式。
ルネサンス(古典文化の復興)の秩序からの解放、ってとこかな。
※バロックはバロッコ(ゆがんだ真珠)から派生した言葉。
日本で「ゆがみ」と言えば、私が真っ先に思いつくのは織部焼。
バロック様式の彫刻・絵画・建築も真っ青なほどゆがんでる。
茶碗をわざと壊してから修復して完成、なんてこともやってるし。
世界的に見て、この時期の古田織部はまさにアバンギャルド!
極限までの美の追究していると、たとえお互いの存在を知らずとも、
同じ時代に同じような美学を刻むものなのかな?
ルネサンス期のレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519年)と
日本文化史上、最も重要な人物、足利義政(1436~1490年)が
ほぼ同時代を生きていることにも、興味をひかれるな。。。
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