太古の昔、惑星ニビルから地球へ降り立った、
知的生物アヌンナキが人類の創造主である!
なんて唱えたシュメール文明研究家がいたらしい。
もちろんそんなのオカルト!と斬りたいところだけど。。。
神話や昔話には世界共通の「母型」が見え隠れしがちで、
どこからかやってきた神が高度な文明を授ける物語の型がある。
中南米(アステカ・マヤ)の神話にはこの型が多く、神が宇宙人?
でも「客なる神(まれびと)」という観点で日本史におきかえると、
「折口信夫は〝まれびと〟の出自として、村八分的な刑罰によって、あるいは共同体の宗教規範に背馳したために村落共同体から排除された者、さらに物狂い(精神異常)のはなはだしい者などを想定し、そうした漂泊・放浪の人々が偶然立ち寄った村(部落)において、神秘感を漂わせる〝まれびと〟として迎えられたと説いている。」
---赤坂憲雄「境界の発生」P96
つまり、ある共同体から「変人」として追い出さた漂泊者が、
他の共同体へ訪れて「神」とみなされた、っていうような話。
お祭りの時とかに、タイミングよく立ち寄ったりしたんじゃないかな。
今のように情報革命により「フラット化した世界」とは違い、
隣村の知恵にさえ、ビックリしちゃうような時代だから「神」になる。
「われわれに残されている地球上の資源は唯一、想像力である。」
SF作家、ジェームズ・グレアム・バラードのことば。
そして宇宙物理学の最先端「超ひも理論」もSFみたいな話だ。
だからオカルトっぽい世界観も毛嫌いしないでおこうと思う。
コメント
「人類の創造主は宇宙人だ」という説、多くの人が唱えているようですね。
ゼカリア・シッチン『神々の起源と宇宙人』
なかなか興味深い本です。
赤坂憲雄先生ですか・・・大昔『異人論序説』読んでハマりました。
最近は「東北学」ですね。
(去年、講演聴きました)
山口昌男氏の「中心―周縁論」とかも思い出しました。ちょっと古いですか?・・・(笑)
『超ひも理論』と『神々の起源と宇宙人』
合わせて読んでみたいと思います。
色々な妄想が膨らみそう(爆)
赤坂憲雄さんの「東北学」も読まないといけないですね。3.11後の日本を読み解く上で大切そうだから。「境界の発生」とどっち読もうか迷ったんですよ。。。
そういえばなんでこんなオカルト本を読んでみたかというと、
弟子の1人に
「師匠は絶対、アヌンナキです!」
と言われて、なんじゃそりゃ?となったのがきっかけでした。