対角線の科学。
遠く離れたふたつのものも対角線で折れば重なり合う。
できるかぎり遠くの学問分野との対話を求めることが大切。
そんな「恋」のようなロジェ・カイヨワの思考法に憧れて、
絶版本「反対称-右と左の弁証法」を図書館で借りてきた。
でも難しすぎて何がなんだか。。。
図書館に返してしまう前に、P94の示された要約部分をメモ。
- 均質で等方性のすべての媒質は、対称をまったく持たないと定義することもできるし、同様に、特権的な軸や中心や面が存在しない、無限の潜在的な対称を持っていると定義することもできる。この二つの定義の意味しているものは同じで、両者に違いはない。正確にいって、無対称とはこのような状態を指す。
- すべての無対称的な状態は自然に安定の方向に向かう。安定は平衡を生み、平衡は一つあるいはもっと多くの有効な対称を発生させる。
- 確立された完全な対称の中に、部分的で、偶発性のものでない破壊が突如として生ずることがある。この破壊はすでに形成されている平衡を複雑にする。このような破壊が厳密な意味での反対称である。反対称は、結果として反対称が生じた構造あるいは組織を豊かにする。すなわちこれらに新しい特性を与え、より高度の水準に移行させる。
1975年に書かれた本だから、後の「複雑系」の原型のような…
反対称といえば織部焼きも該当するのかな…
またいつか読んでみよう。
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