モリス・クライン「数学の文化史」という分厚い本を読み始めた。
リスク管理の系譜を探求するためだったけど、別な面でおもしろい。
「ギリシアの数学者たちは厳密な推論で結論をうることを強調するあまり、実際問題への応用には興味がなく、抽象的な推論や理想や、美への追求を心がけることのみに関心を持った。だからこの時代の文学の美に、哲学の極めて合理的な性質に、彫刻や建築の理想化の傾向に、おかしがたい気品があるのも、当然である。」P23
そうか。この頃すでに数学的な美しさを求める心があった。
西洋の芸術の根底には「数学」が君臨しているのかもしれない。
たとえば芸術誕生の系譜のイメージを描くと、
こんな感じ。
ひるがえって私が熱心に追い続けている日本はというと、
数学とかほとんど出てこないイメージがある。
たぶん私が日本に夢中になるのは、こういうとこなんだよね。
投資や経済の分野は、過度に数学美を追いかけて破綻してるから。
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