古代日本の漢字との出会いからグローバル化を考えた
この頃の「万葉仮名」的な感覚は日本の伝統として残ってる。
漢字一文字に和音をあてた万葉仮名の具体例を紹介すると、
- 夜麻(やま=山)
- 可波(かは=川)
- 比登(ひと=人)
- 波奈(はな=花)
漢字の意味を捨てて、漢字の音だけ借りてきたのが万葉仮名。
この手法でサッカー好きの私がまず連想するのが、
- ラモス瑠偉
- 呂比須ワグナー
- 三都主アレサンドロ
- 田中マルクス闘莉王
日本代表として活躍した選手たちの名前。
漢字の意味をくみ取ってるのは闘莉王ぐらいじゃない?
そうそう最近、子供の名前にこの手の当て字が増えてるよね。
キラキラネームとかDQNネームって呼ばれる読めない名前。
名前のほかには伊太利(イタリア)、仏蘭西(フランス)のような国名から
珈琲(コーヒー)なんて表記も万葉仮名の手法なんだぜ、夜露死苦!
古事記序文「上古之時、言意並朴、敷文構句、於字即難。已因訓述者、詞不逮心。全以音連者、事趣更長。是以今、或一句之中、交用音訓、或一事之内、全以訓録。」
(昔は言葉や心が素朴だったので、文章にすることがとても難しい。漢字を使って述べてみると、恐ろしく文章が長くなってしまう。困ったあげく、この「古事記」は、表意文字としての漢字に、音だけを借りた漢字を混ぜて書くことにします。また事柄によっては表意文字としての漢字を連ねて書きます。) ※現代語訳出典:山口仲美「日本語の歴史」P19
こんな古代の日本人の悩みはどこへやら。
コメント
古き思考に囚われる? 私としては
名とは体を表すもの。
・読みやすく
・こめられた意味や思いが分かりやすく
・その実態に合っているもの
・(人名に関しては)自分がその名でよかったと思えるもの
が相応しいと思うのです。
きらきらネーム(DQNネームとも)の多くは
・読めない
・意味が分からないor呆れるような言葉や漢字が使われ
・実態が分からない、どころか人の名と思えない
・子供が不便すぎて、改名したいという話もちらほら聞く
というありさまです。
まぁ、本人が納得して気に入っているのなら否定はしませんが。
そんな名前の中、すんなり読むことができ、あぁ、この子は
生粋の日本人だなと分かる普通の名前の子を見るとほっとする
この頃です。
きらきらネームを持った子供たちが、不便の声を大きく
上げるようになれば遠からず見直されるのでしょうね。
まぁ、10年くらいかかりそうな話ですが。
きらきらの先駆け、森鴎外の子孫にインタビューしてみたいですね。
鴎外の子
・於菟 オット
・茉莉 マリ
・杏奴 アンヌ
・不律 フリッツ
・類 ルイ
於菟の子(鴎外の孫)
・真章 マックス
・富 トム
・礼於 レオ
・樊須 ハンス
・常治 ジョージ
ジョージさんだけご存命で、
マーシャル・マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」を翻訳された方。