コンテンツ産業の行方/キティ旋風とアニメの異変

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経済産業省の「コンテンツの海外展開施策について」を読んだ。

日本のコンテンツ産業の市場規模は世界2位だけど、

海外輸出比率はたった5%だから(アメリカは17.8%)、

もっと「クールジャパン」を世界に売り込もう!と主張している。

キャラクタービジネスの海外展開といえば、キティちゃんのサンリオ

海外からのロイヤリティ収入(←利益率が高い)の増加で、

2010年には株価が3倍になり、決算書をいじくり回したのを思い出す。

最近、株価もだいぶ落ち着いたようだから決算書を見てみた。

有価証券報告書のセグメント情報を見るかぎり、



意外にも日本国内での利益率改善が目立っていたりして…

海外展開はまだまだこれからといったところかな。

キティちゃん一本でどこまで行けるか分からないけど、

ミッキーマウスと違ってアレンジ自由ってとこに期待してみたい。

日本企業ではまれな「オープンイノベーション」の形だから。

さて話は変わり、日本のアニメについて少し気になること。

私が子供の頃に流行した作品に続編話が多発しているのだ。

キン肉マン(漫画)、聖闘士星矢(アニメ)、ドラゴンボール(映画) 。

和歌の世界では「本歌取り」の登場が終わりの始まりだったような。

本歌取りとは、過去の名歌の表現を用いて新しい歌を詠む技法。

もちろん、模倣から生まれる創造と捉えることもできるけど、

稀代の編集者、藤原定家であればこその創造法だったともいえる。

「新古今和歌集」以後の和歌は創造性を失い、文化の主流ではなくなる。

本歌取りを現在の言葉に直せば、リメイク、リバイバル。

こういったものの増加は、その分野の終わりの始まりかもしれない。

テレビで夜7時からアニメ放送が消えたあたりから下り坂なのだろうが…。

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