SRIファンド低迷の不都合な背景

社会的責任投資フォーラム発表のSRI市場残高で気になること。

2011年3月の「大和マイクロファイナンス」以降、新規ファンドがない!
しかも日本株ファンドで10億円以上を集めたファンドに限ると、
2010年3月設定の鎌倉投信結い 2101」までさかのぼらないとない!

こんなに停滞した理由はやはり東日本大震災の影響だろう。
企業活動の社会や環境への配慮を投資の意思決定に考慮します!
と主張するより「震災復興」が宣伝文句の方が売りやすいのでは?
ざっとリストアップすると下記のようなファンドがある。

  • 東日本復興支援債券ファンド1105(野村AM・2011年5月)
  • ダイワ・ニッポン応援ファンドVol.3(大和投信・2011年5月)
  • しんきん復興支援育英ファンド(しんきんAM・2011年7月)
  • 日本応援株ファンド(三菱UFJ投信・2011年7月)
  • 東日本復興応援株式ファンド(BNYメロン・2011年12月)
  • 日本復興関連株式ファンド(ニッセイAM・2011年12月)

どれも「復興」と銘打った「単なる」アクティブファンドにすぎない。
うち4つが信託報酬の一部を被災地に寄付する形なのが救い。

SRI(社会的責任投資)というより近年はESG投資と言うべきかな。
E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)に配慮した投資のことだけど、
これをきちんと顧客に説明しながら運用するのは大変なこと。
SRIファンドとして選ばれている日本株ファンドのうち、
運用哲学を自分の言葉で語れているのは鎌倉投信だけでは?

似たようなうたい文句で、より簡単に資金を集める方法があれば…。
利益率や効率性といった言葉が重視される世の中では仕方なし。
しかし、この傾向があまり長く続くようなら、
SRIは金融機関のマーケティングの一手段にすぎなかったのか!
とダメ出しする日がやってきてしまうだろうね。

コメント

  1. コメントありがとうございました。断りもなく、貴ブログを紹介してすみませんでした。
    私のいまの投資に対する迷いの「解」が貴ブログに表されているように感じたので、少し勇み足で引用させていただきました。
    コメントで、承認いただいてありがとうございました。
    これからもよろしくご教示ください。
    鎌倉投信は、いいファンドですね。
    きちんと、投資先を選定している理由があり、しかも、会社とは何か?(何をする為に会社があるのか)という問いかけまで突き詰めている気がします。
    私は、さわかみファンドの日本の会社の技術を信頼して長期投資をするという姿勢に共感して、毎月買っています。
    しかし、最近は、乗り換えようかと検討を始めました。
    少しイメージのずれが出てきていますので。

  2. まろ@管理人 より:

    別に怒ってないですよー(笑)
    見慣れないURLから人が来ているなぁと思ってお邪魔してみたら、ほめてくださっているので、お礼のコメントを残させていただいただけです。
    さかわみファンドについて。
    澤上さんの話はたしかに共感できますが、2005年あたりから実際の運用と乖離がではじめた印象があります。イメージのズレはこのへんが原因かもしれませんね。