紀貫之。日本語と季節感の原型を創った偉人。

この記事は約2分で読めます。

日本史上、あなたがNo.1.だと思う偉人は誰か?と問われたら…
紀貫之(872~945)と足利義政(1436~1490)の2人で迷って、
最終的に紀貫之の方を選ぶかなぁ。

文学や言語の歴史に精通しているわけじゃないから、
他国のことは知らないが、古典に触れていると日本語って凄いなと。
千年以上も昔に詠まれた歌が、今と同じ言葉で理解できる。
そんな奇跡の礎を作った人が、紀貫之なのだと私は考えている。

ずいぶん昔にまとめた記事をざっとふりかえると、
古代日本人は固有の文字を持たない民族だったが、
弥生~古墳時代に中国からの移民が「漢字」を持ち込んでくる。

当時の日本人は渡来人の漢字の発音と自分たちの発音をつき合わせ、
漢字一文字に和音をあてて「万葉仮名」を生み出した、とされている。

平安時代になると「万葉仮名」から「平仮名」が生まれるが、
真名(漢字)」に対し、あくまで「仮名」は「仮」のもの。
今風に言えば、グローバル・スタンダードは「真名」の時代。

そんな一段下の扱いを受けていた「仮名」混じりの和文を、
古今和歌集」の序文や「土佐日記」に残した人物が紀貫之だ。

日本史上、公的な文章に平仮名が登場したのは古今集の仮名序が初。
このときの貫之の試みが、漢字と仮名まじりで言葉を綴る日本語の原型
そう考えると、貫之の偉大さは計り知れないものがある。

また貫之が携わった古今和歌集の編集術も見事なもので、
四季や恋の和歌を時間の流れに合わせて配置する編集が絶妙。

季節とともに移り変わる花鳥風月と、それらに寄せる想いを浮かび上がらせた、
春夏秋冬の巻は、今に続く日本人の季節感の原型と言っても過言ではない。

このように日本語・日本文化に多大な功績を残した人物だと思うけど、
大きく取り上げられることがなくて、よく分からないなぁと。
(足利義政は応仁の乱で政治面で評価が低いのだろうけど…)

そんなわけで最近、久しぶりに貫之関係の本をいろいろ読み直して、
また新しい発見があれば、まとめてみようかなと考えている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました