今年の株式投資は保有株をちょこちょこ買い増す程度で、変化はひとつだけ。
同じタイミングで売買した訳ではないが、
島津製作所(売却)とリクルート(再投資)を入れ替えた形になった。
島津製作所を売却
島津製作所の売却理由は以前書いたとおり。
- 個別株投資でESGよりも大切なこと(22/09/05)
基本的に長く持ち続ける前提で投資をしているが、
下記のような事例が発生した場合には手放すことにしている。
- 当初の投資判断にミスがあったとき
- 当初その企業の強みと考えた条件が、時の経過とともに失われてしまったとき
- 特殊な事象により株価が急騰したとき
- 投資している企業以上に魅力的な企業を見つけて乗り換えるとき
- 株主として恥ずかしくなるような不祥事等、負の側面を目の当たりにしたとき
今回の島津製作所は5番目の事例に該当した。
リクルートに再投資
リクルートは2020年3月のコロナショック時に投資したものの、
投資先の企業数が増えすぎたため、昨年末にいったん手放した。
追いかけられる企業数の限界等はこちらの記事で紹介。
- 投資先企業の数とその色分け、保有期間について。(22/10/18)
リクルートの社会的意義がハッキリ分かっていなかったためだが、
により理解が深まり、年初から株価も下落していたので再投資を開始。
初めて投資した際はビッグデータ関連ぐらいの認識しかなかったが、
上記の記事や番組をきっかけに、同社のウェブサイトを読み返し、
とくにこのページで同社の社会的意義を理解したのが大きいかな。
もちろん個人情報の取扱いの部分で危うい面があることも否定できない。
でも今後の社会で中核を担う企業ほど、そのリスクは高まってしまうもの。
某SNSのように創業時よりダークな目的を持っていた企業は論外だが、
この分野は長い目で動向を見守っていくことが大切なのだと思う。
ちなみにカンブリア宮殿がきっかけで調べて投資すると、
うまくいくことが多いので、私にとってお宝番組なのである。
スターバックス、投資を見送り
また年央に迷った末に投資を見送ったスターバックス。
現在の株価をチラッと見ると、その頃から2割程度上昇している。
ムムムと思ったが、長期的に考えてコーヒーってどうなんだろう?と。
見送った理由は二つあって、まずは産業革命に関する本を読んだこと。
- 産業革命とは何だったのか?/長谷川貴彦「産業革命」(22/06/20)
産業革命により、労働者が長時間の工場労働に耐えるために、
- パンと砂糖をとって肉体労働のエネルギー源とする
- コーヒーや紅茶に含まれるカフェイン効果で覚醒させる
といった必要性から朝食をとるようになったという。
そんなことを知ると、なんだかコーヒーを飲むのが腹立たしくなり(笑)、
朝ご飯にコーヒーを入れる際に使う豆の量を徐々に減らしていった。
今では以前の半分の量でも、とくに支障がなくなってきた。
コーヒーと決別しようとしてるのに、スタバの株主というのは矛盾だろうと。
ふたつ目は投資の観点では一般的にはメインとも言えるが、
- コーヒー豆栽培を巡る環境負荷や貧困問題
- 2050年問題(気候変動に伴い、2050年までに栽培適地が約60%減少)
といったことを考慮すると、
コーヒー関連の企業は長期投資の対象として適さないかなと。
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