酸性雨って最近聞かないが、今も降り続けている。

私が小学生だった1990年頃は地球環境問題と言えば、

  • オゾン層の破壊
  • 酸性雨

が2大テーマだったと記憶している。

とくに酸性雨が遺跡や文化財を溶かすという話がショックだった。
子供の頃、なりたい職業のひとつが考古学者だったから。

オゾン層についてはニュース等で変わらず取り上げられているが、
酸性雨については最近ほとんど見聞きしなくなったように思う。
現状どうなっているのだろう?と疑問に思い、少し調べてみた。

気象庁「降水の酸性度の経年変化」

https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/acid/change_acid.html

気象庁では1976年から岩手県大船渡市三陸町綾里の観測所で、
酸性雨の観測をしているが、2011年末に観測を終了している。

東日本大震災で観測所が壊れたのかと思ったが違うようだ。

1996年から南鳥島で酸性雨の観測をはじめていて、
大気汚染の影響が少ない観測所に切り替えたということか。

大気汚染の影響のない雨水のpHは5.6と言われているので、
その基準となる数値の裏付けを取るのが気象庁の役割?

しかし酸性雨の原因物質の硫黄酸化物(SOx)は火山ガスにも含まれ、
2003~2005年のpH値の低下は火山の噴火が原因なのだとか。

環境省「平成28年度酸性雨調査結果について」

http://www.env.go.jp/air/acidrain/monitoring/h27/post_24.html

環境省には全国の観測データが掲載されており、
全国的にpH4.6~5.0だから酸性雨は解消されたわけではない。

ちなみに環境省から発表の「環境統計集」のなかには、
東アジアやヨーロッパの酸性雨に関する統計データもある。

http://www.env.go.jp/doc/toukei/contents/2shou.html

日本では東日本により西日本のpHが低い(酸性が強い)ような?
中国から飛来する大気汚染物質の影響だろうか?
となるとPM2.5や黄砂と関係があるのだろうか?

NHK「そなえる防災」PM2.5・黄砂

https://www.nhk.or.jp/sonae/column/taiki.html

PM2.5はもちろん酸性雨の原因として考えられるそうだが、
驚いたのは黄砂には酸性雨を緩和する働きもあるのだとか。

「日常生活の中であまり感じられることではないのですが、「黄砂」にも良い面はあります。その例として挙げられるのが、酸性雨を緩和する働きです。大気中に汚染物質が多いと雨水のpHが低くなりますが、「黄砂」が飛来している間は、雨水のpHがやや上昇することが知られています。これは主に、黄砂粒子に含まれる炭酸カルシウム(石灰:CaCO3)によるものです。炭酸カルシウムは酸性の水溶液に溶けて酸を中和するため、黄砂粒子が酸性雨と一緒になると雨水のpHを引き上げます。「黄砂」は汚染物質を伴ってやってきますが、その一方で、汚染物質の悪影響を軽減するという二面性を持つのです。」

雑感

酸性雨がなくなったわけではないが、悪化に歯止めはかかったことで、
温暖化やオゾン層破壊に比べて、相対的に重要度が下がったということ?

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