今はどうだか知らないが、私が21歳で投資をはじめた2000年頃は、
社会人はもちろん特に投資家は、日経新聞を読むべきとされていた。
私も投資をはじめて10年くらいは購読していたように思う。
でも、たしかリーマン・ショック後の金融危機の中で、
最新の経済情報を追っても振り回されるだけと悟り、手放すことにした。
それ以降は、たまに郵便ポストに投函されるサンプルの新聞も、
中身を読まずに、掃除の道具として使うだけになっている。
それでもごくまれに新聞を読みたくなる瞬間がある。
最近になってようやく理由が分かったのだけど、
「私だけが知らない重要な情報があるのでは?」
という不安が生じたときに、新聞の存在をふと思い出すのだ。
そんなことからふと気がついた新聞の意義とは、
視野いっぱいに広がった情報を眺めることで、
世の中の動きが分かったつもりになれる安心感にあるのでは?
もちろんそれはその場限りの大局観でしかないのだが、
思考が群れから離れないようにしがみつくことが目的なのだ。
みんなと横並びでいられる安心感を求める手段と捉えると、
世界的に見ても日本人が新聞を好む理由につながるだろうか?
※参考資料…各国別日刊紙の発行部数、発行紙数、成人千人当たり部数(日本新聞協会)
ただ近年は群れることの安心感はSNSでも得られるようになった。
するとLINEニュースのようなオマケで付いている情報が新聞の敵に?
とはいえ新聞は、内容はともかく様々な情報が得られる点で、
中高生には有益と思えるので、お子さんがいる家庭は購読すべきだろう。
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