現在読書中の、マイケル・モーブッシン著「投資の科学」を読んでいて、
(間違いなくお薦め本として紹介することになると思われる)
ぐわっ!と仰け反るほど驚いたことがある。S&P500 の採用基準だ。
このページのどこかに書いてあるのだろうが、英語が読めない私は探せない。
ってなわけで、上記の本によってその採用基準を初めて知ったのだ。
(原文を読んでみたいので、どの部分にあるのか分かる方はぜひ教えてください。)
その主な採用基準は、
- 十分な流動性(月次の売買高が発行済み株式数の30%以上)と浮動株数を持つ銘柄
- 営業黒字であること
- アメリカの主要産業における主要企業であること
- 市場全体におけるセクターのウェイトと同じ比率を維持する
ということらしい。
アメリカ人研究者の多くが、インデックスファンドには敵わない、
と結論付けるそのインデックスの代表、S&P500。
微妙に銘柄選択をしているように感じるのは私だけ?
もしかして、インデックスとアクティブの運用成績の差は、
ポートフォリオ内の銘柄入換え頻度の差だけだったりするのかな?
コメント
ども(^^)
確かに
3.アメリカの主要産業における主要企業であること
ってのがよくわからないですね。
何を以って主要産業なんでしょ?
4.市場全体におけるセクターのウェイトと同じ比率を維持する
は正しいように思いますが、上場企業と非上場企業でセクター比率は大きく変わるように思います。
これはしょうがないと思いますが、究極的にどっちが正しいかとか突き詰めると難しいですね。
なんか変ですよね。
要約したものがさらに翻訳されて伝わってるので、また聞きみたいなもの。
原文を読んでみたいよー! だれかその該当部分を指し示してくださいまし!
まろさん、
こんにちは。その翻訳したものを見ていないので分かりませんが、翻訳する人がファイナンスをきちんと理解しないで訳している可能性もありますね。
S&P 500の定義はこちらに(Standard&PoorsのWebサイト)あります。
http://www2.standardandpoors.com/portal/site/sp/en/us/page.topic/indices_500/2,3,2,2,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0.html
定義の部分を抜粋すると
Index constituents exhibit the following characteristics:
Market Coverage – Approximately 75% of the U.S. equities market (アメリカの株式市場の約75%をカバーする)
Weighting – Market capitalization (時価総額によってウェインティんグを行う)
Market Capitalization – Minimum of US$ 4 billion (時価総額は最低$4B)
Public Float – At least 50% (最低50%の流動株)
Reconstitution – As needed basis (必要に応じて再編成する・編成を見直す)
500社から編成されているわけですが、中には倒産したり、合併や買収されたりするケースもあり、経営不振から株価が落ちていけば、基準の時価総額を下回りはずされる、等が考えられます。よって長期的に見た場合、S&P 500に入っている会社は、淘汰され残っている会社と業績を上げて新規に入ってくる会社から構成されるので、それなりにパフォーマンスも良いことになります。
Wikipediaの方にもよくまとめて説明してあるので、良かったらご覧になって見て下さい。
http://en.wikipedia.org/wiki/S&P_500
あまり深く日本語の訳を考えずに”流動株”と書いてしまいました。
気になったので、"Public Float"の英語での定義を調べてみました。http://www.investorwords.com/3936/public_float.html
The portion of a company’s outstanding shares that is in the hands of public investors, as opposed to company officers, directors, or controlling-interest investors.
発行済み株式の内、社外の投資家によって所有される株(日本語では浮動株でしょうか?正直なところ、私は日本語のファイナンス用語をそれ程知りません。)
自分のことを棚にあげ、ファイナンスのことをあたかも分かったような口の利き方をしてしまい、失礼しました。
おぉぉぉー、ついに原文が! モーレツに感謝、感激です!!!
これを題材に英語の勉強します。
たしか浮動株は市場に流通している株のことだったと思います。
少し前、TOPIXを浮動株指数化するとか話題になった記憶があります。
まろさん、
お役に立てたてて、何よりです。私も具体的なS&P 500の判断基準を知らなかったので勉強になりました。実は、このエントリーに突然にきてしまい(新しいのだろうと勝手に思って)、深く考えずにコメントしたのですが、結果的には良かったです。
私は、まろさんの単に本を読むだけでなく、疑問をもったり、確認をされたりする姿勢は非常に良いと思います。こちらも勉強になりました。ありがとうございました。