福岡で新原・奴山古墳群を観賞してきた。
宗像大社の近くの古墳をということで深く調べもせずに立ち寄ったが、
50基近い古墳が現存する福岡県内でも有数の古墳集中地帯だったようだ。
地面の膨らみを見つけると、なんだか古墳に見えてくるね。
と笑っていたけど、ほとんどが古墳だったということか…。
全国古墳現存ランキング
文化庁発表の「平成24年度周知の埋蔵文化財包蔵地数」によると、
全国に現存する古墳は約13万基で、福岡は7,928基で全国8番目。
福岡より上位の県を並べてみると、
- 兵庫県 17,640基
- 鳥取県 12,551基
- 京都府 11,601基
- 岡山県 10,962基
- 千葉県 10,479基
- 広島県 10,135基
- 奈良県 8,373基
中国・朝鮮からの文物が都へ向かう道筋に権力者がいたと言うことか?
気候変動と日本史
おまけで古代の気候データを重ね合わせると、
寒冷だった古墳時代は西日本の穀物が豊かだったのだろう。
古墳寒冷期が終わった後の奈良時代の都が干ばつに苦しんだのは、
温暖化によって西日本の穀物の収穫に影響が出たからに違いない。
そして逆に温暖化で豊かになった東北地方に坂上田村麻呂が遠征する。
その後の歴史を見ても、日本の勢力図と気候変動には密接な関係があり、
- 平安末期の温暖化で西日本を支配する平家が没落し、鎌倉幕府誕生。
- 13世紀半ばからの寒冷化で鎌倉幕府崩壊、室町幕府が京都へ。
- 16世紀後半から17世紀前半に寒冷化が小休止する時期に江戸幕府誕生。
というように寒冷期には西日本、温暖期には東日本が強くなる。
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