レス・ジョンソン「人類は宇宙のどこまで旅できるのか」

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20世紀末にNASA星間推進研究のリーダーを務めた物理学者が、

星間旅行は可能だ。ただ猛烈に困難なだけだ。人類に、この困難を引き受ける覚悟はできているだろうか?

と問いかける一冊、
レス・ジョンソン「人類は宇宙のどこまで旅できるのか」

宇宙のどこかにある地球に環境が似た星(ハビタブルゾーン)へ、
人類がたどり着く日はいつくるのだろうか?

地球から最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリは約4.2光年の距離。
1977年に地球を飛び立ったボイジャー1号が、
人類が地球から最も遠くの宇宙まで飛ばした探索機。
2012年に太陽系の外へ出て、現在も1日160万km移動を続けており、
このペースでプロキシマ・ケンタウリに辿り着くのは約7万年後。

果てしない…

宇宙船の設計・動力、電源の確保、地球との通信等など、
現時点で考えうる技術の話が詰め込まれている。

こんなことに資金と労力を投じるのは無駄と感じるかもしれない。
でも宇宙の過酷な環境を耐えうる技術を追求することが、
今の地球レベルの課題を解決することにつながるのでは?
そんな未来を感じさせてくれる内容だった。

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